黒田朝日、亡くなった同級生・皆渡星七さんに捧ぐ日本学生新「悲しいタイミングではあったけど、彼の想いも背負って」
9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われ、Y.アダン(エチオピア)が大会新記録の2時間5分37秒で優勝。近藤亮太(三菱重工)が初マラソン日本最高となる2時間5分39秒で日本勢最上位の2位に入った。同じく初マラソンの黒田朝日(青学大)は日本学生マラソン歴代最高となる2時間6分5秒の好タイムで日本勢3番手の6位に。今月19日に亡くなった青学大の同級生・皆渡星七さんに捧げる魂の42.195キロとなった。

大阪マラソン
9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われ、Y.アダン(エチオピア)が大会新記録の2時間5分37秒で優勝。近藤亮太(三菱重工)が初マラソン日本最高となる2時間5分39秒で日本勢最上位の2位に入った。同じく初マラソンの黒田朝日(青学大)は日本学生マラソン歴代最高となる2時間6分5秒の好タイムで日本勢3番手の6位に。今月19日に亡くなった青学大の同級生・皆渡星七さんに捧げる魂の42.195キロとなった。
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気温5.2度、湿度43%、晴天の下でスタートしたレース。初マラソンの黒田は積極的に先頭集団で上位に食らいついた。30キロ過ぎに選手たちが折り返し地点を間違えるハプニングがあったが、動じず。終盤も粘って大学の先輩である若林宏樹の学生記録2時間6分7秒を塗り替えた。「最後のほうは無我夢中で、記憶とかもない。良い記録で走れて良かった」と回顧。学生記録を塗り替えたことについては「ある程度、目安にしていたタイム。ギリギリだけど、超えることが出来て良かった」と笑った。
さらに、悪性リンパ腫と診断されたことを公表しており、今月19日に亡くなった同級生・皆渡星七さんについても言及。「悲しいタイミングではあったけど、彼の分と、同期のみんなが靴にメッセージを書いてくれたので、チームメート全員の想いも背負って走ろうと思った。凄く力になりました」と話した。レース前には黒田が「皆渡星七パワー!!」、さらに7つの星を「★★★★★☆★」と並べたシューズを持つ写真を、チームメートである宇田川瞬矢が自身のインスタグラムで掲載していた。
見守った青学大・原晋監督も自身のXで「黒田学生記録良くやった! チーム青山で勝ち取った記録」と教え子を称賛。「今から星七に報告してきます!」と記した。
(THE ANSWER編集部)