中谷潤人「楽しみでいっぱい」那須川天心「どこまで通用するかわかる試合」 2.24興行へ対戦相手と対面
ボクシングのダブル世界戦&那須川天心(帝拳)戦興行が24日、東京・有明アリーナで行われる。22日は都内で出場選手たちが会見。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)、WBOアジアパシフィック(AP)同級王者・那須川らが意気込みなどを語った。

興行はAmazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのダブル世界戦&那須川天心(帝拳)戦興行が24日、東京・有明アリーナで行われる。22日は都内で出場選手たちが会見。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)、WBOアジアパシフィック(AP)同級王者・那須川らが意気込みなどを語った。
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中谷は同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦。身長173センチは同級でも高い方だが、クエジャルも174センチ。過去最長身の対戦相手だ。KO勝ちなら4戦連続。過去にダウン経験がない相手との全勝同士の一戦へ、新愛称「ビッグバン」通りのド派手なKOが期待される。
「体調も凄く万全で、体重もあと数百グラム。凄く順調です。(挑戦者と)初めて会って身長が僕より高い印象ですね。2月24日に向けてつくり上げてきたので楽しみでいっぱいです」
いかついサングラス姿で登場したクエジャルは「コンディションは完璧。100%以上だ。モチベーションも高く、意欲も満々だね。体重はもうリミット。あとはリングに上がるだけなので感動している」とやる気十分。中谷と対面し「とても良い試合ができると確信した」と状態の良さを歓迎し、「ヘネラル(愛称の「将軍」)らしい試合をしたい。メキシカンらしく多くのパンチを期待したい。メキシコを代表して戦い、タイトルを持って帰る」と息巻いた。
那須川は同級ノンタイトル10回戦で、前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)と対戦。メキシコ選手3人らと100回以上のスパーリングを重ね、右ジャブの精度アップを徹底してきた。この日はボクサー転向6戦目で過去最強の相手と対面。名前を紹介されると両腕で力こぶをつくり、前世界王者を横目に心境を明かした。
「コンディションは素晴らしくいい。毎回やることによって、凄いコミットしている。この後は動きたい気分なので軽く練習して調整します。(相手を見て)やっぱり表情もいいし、僕より経験もあるのでこういうところで慌てる選手じゃない。仕上げてきているなと。この試合で僕がどこまで通用するかみんながわかるライン。だからと言って変わらない。いつも通り。
今回は自分との対話をしてきた。良い部分、悪い部分の波があったけど、日に日になくなってきた。自分には自分がついているぞという気持ちで向かいたい」
那須川はWBA2位、WBC3位、WBO3位、IBF13位と主要4団体全てで世界ランク入り。陣営は今年秋以降のプロ8~10戦目に世界初挑戦させることを想定してきた。モロニーは2020年10月に井上尚弥(大橋)に7回KO負け。再起後5連勝で23年5月に世界王座に就いた。初防衛後、昨年5月に東京Dで武居由樹(大橋)に判定負けし、王座から陥落。今回が再起戦となる。会見では冷静に言葉を並べた。
「まずはこの機会をくれたことにお礼を言いたい。キャリア最高の準備を整えられた。このチャンスは大きいので、両手でしっかりと掴み取りたい。キャリア最重要の試合。だからしっかりトレーニングをして、やれることをやった。ハードファイトになる。できることをしっかり出したい。
特に日本で常に応援してくださるファンに感謝を述べたい。日本で試合をするのは好きだ。今回はセカンドチャンス。前回は残念だったけど、試合を組んでくれて感謝している。自分が正しく勝ち、この勝利でみんなを喜ばせたい」
○…同興行では、WBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が、元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。戦績は27歳の中谷が29勝(22KO)、23歳のクエジャルが28勝(18KO)。26歳の那須川が5勝(2KO)、34歳のモロニーが27勝(19KO)3敗。29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。
(THE ANSWER編集部)
