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VS那須川天心の対処法「むしろありがたい」 “武居の亡霊”は…担当の粟生トレーナーが描く展開

ボクシングの前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)が18日、都内のジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで行われる同級ノンタイトル10回戦で、WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)と対戦。那須川を指導する元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーは、相手の印象や試合展開の一端を明かした。戦績は26歳の那須川が5勝(2KO)、34歳のモロニーが27勝(19KO)3敗。

公開練習でシャドーを披露するジェーソン・モロニー【写真:浜田洋平】
公開練習でシャドーを披露するジェーソン・モロニー【写真:浜田洋平】

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 ボクシングの前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)が18日、都内のジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで行われる同級ノンタイトル10回戦で、WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)と対戦。那須川を指導する元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーは、相手の印象や試合展開の一端を明かした。戦績は26歳の那須川が5勝(2KO)、34歳のモロニーが27勝(19KO)3敗。

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 モロニーは2020年10月、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者だった井上尚弥(大橋)に7回KO負け。再起後5連勝で23年5月に世界王座に就いた。初防衛後、昨年5月に東京Dで武居由樹(大橋)に判定負けし、王座から陥落。今回の再起戦は武居に続き、2戦連続のサウスポーとの対戦となる。この日は軽めのシャドーを1ラウンド程度だけ披露した。

 技術に定評があり、穴のないバランスの取れた強敵。今秋以降の世界挑戦を見据える那須川の実力が試される大一番だ。モロニーの練習を見守った粟生トレーナーは取材に応じた。那須川はスピードに定評があり、相手に“武居の亡霊”がいればプラスに働くという。主な一問一答は以下の通り。

――モロニーの印象は。

「仕上がりの良さを感じました。肌ツヤ、表情もいい」

――会見の発言を含めて印象に残ったことは。

「気になることは特になかったです。全て想定の範囲内。その中でこちらがどう上回るか。総合力の高い選手。どこが良くて、どこが悪いとかはない。そこをどう上回るか。10ラウンド、それを遂行するのか。チャンスがあればいく。僕も楽しみですね。天心の成長を見せられれば」

――サウスポーの武居に敗戦。「サウスポーが苦手」とされているが。

「『相手はこれが苦手だな』という意識を持たず、普通に行く。何かしてやろうと思うと、やりすぎてそっちばかりに行ってしまう。変な意識を持つ人はその意識が抜けづらいですよね。モロニーはたまたま負けた相手がサウスポーだった。前世界王者で実力がありますし、右構えの選手にも負けている。負けた試合は相手のレベルが高かっただけだと思っています」

――武居戦はやりづらそうだった。

「(独特なスタイルの)武居選手だからやりづらそうだった。(モロニーの)トレーナーも言っていましたが、12回に覚悟が決まって行かせたんですよね。『遅いよ』とは思います(笑)。もっと行けただろうと。でも、選手には向き合わないとわからないものがある。2人にしかわからない。間合い、タイミング、リズムとか」

――武居戦から2戦連続サウスポーになる。

「天心とはタイプが全く違うので、(モロニーに)プラスに働くかわからない。武居選手のイメージが残っていると、天心には合いません。むしろイメージが残っているとありがたい。相手のトレーナーが言う通り、自信をもって10回全て来ると……でも、どうなのかな。3分間、それを10回やられたら面倒ですが、それはできないでしょうし、天心もさせないようにできる」

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