興行はAmazon プライム・ビデオで生配信

　ボクシングの前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー（オーストラリア）が18日、都内のジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで行われる同級ノンタイトル10回戦で、WBOアジアパシフィック（AP）バンタム級王者・那須川天心（帝拳）と対戦。日本でも人気の高いベテランは、発言と姿で“超優等生”の一面を見せた。戦績は26歳の那須川が5勝（2KO）、34歳のモロニーが27勝（19KO）3敗。

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　会見冒頭から感謝を繰り返した。モロニーは第一声、「まずは自分を日本に呼んでくれて感謝しています」と笑みを浮かべた。昨年5月に東京Dで武居由樹（大橋）に判定負けし、王座から陥落。WBA世界同級王者・堤聖也（角海老宝石）とは、互いの試合前にスパーリングパートナーを務める仲だ。昨年9月は堤のサポートで来日。会場で日本人ファンの写真攻めにあうなど人気が高い。

　日本への印象を問われると、時折笑いながら爽やかに答えた。

「I love Japan. 前回は負けたけど、自分にとっては良い国であり、大好きな印象が強い。オーストラリアと日本がベストカントリーなんです。痛い経験をしてからいただいた今回のチャンスは大きいもの。日本のファンのためにも勝ちたいし、いるべきランクに戻りたいですね」

　2020年10月、WBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者だった井上尚弥（大橋）に7回KO負けしたが、再起後5連勝で23年5月に世界王座に。初防衛後に武居に敗れたが、最終12回にTKO寸前に追い込む激闘だった。「またタケイと試合をするチャンスがあればいいけど、今はテンシンだけを見ている」。神童に対する言葉は闘志と敬意に満ちていた。