「特に比嘉大吾は全然違う」 リングで豹変する強敵に王者陣営が警戒「スパーは参考にならない」
ボクシングのWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)が15日、都内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦。アマチュア時代からの親友で、プロでも2020年10月に引き分けだった2人の決着マッチとなる。視察した堤陣営は試合で一変する挑戦者を警戒した。戦績は初防衛戦の29歳・堤が12勝(8KO)2分、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分。

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ボクシングのWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)が15日、都内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナで王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦。アマチュア時代からの親友で、プロでも2020年10月に引き分けだった2人の決着マッチとなる。視察した堤陣営は試合で一変する挑戦者を警戒した。戦績は初防衛戦の29歳・堤が12勝(8KO)2分、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分。
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比嘉はシャドー1回、棒状のミットをかわす練習を1回、ウェートトレーニングを披露。約70キロのバーベルを振り回しながら体幹を鍛え、「きつい……」と漏らしながら汗を流した。
見守った堤陣営の石原雄太トレーナーは「いつも通りの比嘉選手。リラックスしていいトレーニングができたんだろうなと思いました」と率直な感想を吐露。時折冗談を飛ばすなど、会見で明るく話した挑戦者に対し「本当に素のままですね。リラックスしてあとはやるだけだという感じ」と万全の様子を表現した。
比嘉と堤は2020年10月に対戦し、堤の0-1(94-96、95-95×2)で引き分けだった。22年頃にもスパーリングで対峙。石原トレーナーは他の選手の出稽古で他ジムを訪れた際、スパーに来ていた比嘉の様子を見ていたが、「スパーは本当に参考にならない。特に比嘉選手の場合は全然違う。こちらも警戒心を持ってきた」と説明した。
かつて海外メディアに「ビースト」の愛称をつけられた時期も。沖縄なまりの人懐っこい性格からリングで豹変する強敵に、王者陣営も注意を払っていた。

一方、比嘉は「(堤は)相手の嫌なボクシングをしてくる。一番は気持ちが強いこと。ここまで上手く練習できた。最後は打ち合いになると思う」と激闘を予想。ここまで最大14ラウンドのスパーリングなども消化し「一番きつかった。いい練習ができている」と充実感を漂わせた。
最後はジムを後にする石原トレーナーと固い握手。健闘を誓い合った。
○…同興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦を行う。WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)も、同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)と対戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。
(THE ANSWER編集部)
