キム・イェリムが競技からの引退を報告

　フィギュアスケート女子シングルで北京五輪に出場した韓国のキム・イェリムが14日、自身のインスタグラムで競技からの引退を表明した。韓国女子では今月、昨季の四大陸選手権にも出場した19歳ウィ・ソヨンも引退を報告。人気スケーターが相次いで競技を離れることになり、日本ファンも惜しんでいる。

【PR】2025年9月、世界陸上が東京にやってくる　田中希実が語るその魅力「たくさんの『好き』が詰まった大会」

　22歳のキムは22年北京五輪に出場するなど、韓国を代表するスケーターとして活躍。同年札幌で開催されたグランプリ（GP）シリーズ・NHK杯では優勝した。23年の四大陸選手権でも銀メダルを獲得。昨年11月のNHK杯にも出場していた。

　2010年のバンクーバー五輪がきっかけでスケートを始めたというキム。インスタグラムでは「フィギュアスケートを始めたのは、私が人生で下した選択の中で一番誇らしい選択でしたし、フィギュアスケートを愛して後悔したことは一度もありませんでした。15年間の選手生活を通じて得た大切な経験と学び、人との縁を胸に私は選手生活に幕を下ろします」と納得して競技から引退することを記した。

　今月4日には世界ジュニア選手権で活躍し、昨季中国・上海で行われた四大陸選手権で5位に入っている19歳ウィ・ソヨンも競技から引退すると報告している。キムの投稿コメント欄には青木祐奈、ユ・ヨン、ショーン・ラビットらスケーター仲間からもメッセージが書き込まれた。

　X上の日本ファンの間でも「イェリムのスケート大好きだったからめっちゃショックだし寂しい」「ええええイェリム引退！？！？」「イェリム五輪前に引退とは……」「N杯札幌忘れないよ！」「えっイェリムちゃん引退！？まじか……」「美しいスケーターさんとして記憶に残っています」「嘘でしょ早すぎる」などと悲しみが広がった。

　イェリムは「最後に、私が自らに失望し、信じられなくなってしまった瞬間にも動揺せず、私を支持して応援してくれた、そして未熟な選手時代から私の演技をひたすら愛してくれたファンの方々に心から感謝します」「これからどんなことが起こるか、またどんな新しいことに出会うことになるか心配でもあり、ワクワクもしますが、今までそうだったようにいつも私を応援してくださり、大切にしてくださった方々に対して誇らしいキム・イェリムになれるように、何でも熱心に誠実な努力をする人間でいます」などと次のステージに向けてつづっている。