大坂なおみ、涙の全豪初V&4大大会連覇! 歴史的死闘制し、アジア初世界1位の快挙
テニスの4大大会・全豪オープンは26日、女子シングルス決勝で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)に7-6(7-2)、5-7、6-4で破り、日本人初優勝。全米オープンに続く連覇を達成し、男女を通じてアジア人で初となる世界ランク1位になることが確定した。優勝賞金400万豪ドル(約3億1000万円)を手にする。
難敵クビトバを破り、全豪オープン日本人初優勝を達成
テニスの4大大会・全豪オープンは26日、女子シングルス決勝で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)に7-6(7-2)、5-7、6-4で破り、日本人初優勝。全米オープンに続く連覇を達成し、男女を通じてアジア人で初となる世界ランク1位になることが確定した。優勝賞金400万豪ドル(約3億1000万円)を手にする。
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大坂がついにやった。ロッド・レーバー・アリーナの大観衆で歴史的快挙を打ち立てた。難敵クビトバとの死闘を制し、全豪オープン制覇。この瞬間、大坂が日本人のみならず、アジア人として男女を通じて初めて世界ランク1位に立つことが確定した。観衆から大歓声が降り注ぐと、ベンチ際でうずくまって目元を押さえた。目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
死闘だった。大坂のサービスから始まった第1セットは互いにキープする展開。第7ゲームは大坂のファーストサーブが入らず、0-40とされるが、そこから5ポイント連取でキープし、リズムを渡さない。そのままタイブレークに突入したが、大坂が苦戦していたクビトバのサービスでリターンエースに成功。先にミニブレークに成功し、一気に第1セットを先取した。
第2セットは第2ゲームで大坂が先にブレークを許した。しかし、直後の第3ゲームデュースに持ち込み、ブレークバックに成功。第5ゲームも相手のサービスに反応し始めた大坂がブレークし、第9ゲームのクビトバのサービスでは3度のチャンピオンシップポイントを握りながら、好機を生かせず。続く第10ゲームでブレークを許し、第12ゲームでもブレークされて第2セットを失った。
しかし、大坂は甦った。第3セット、第3ゲームでデュースの末に先にブレークに成功。すると、鬼気迫るプレーでクビトバを押した。試合時間は2時間を超えたが、気迫で上回り、以降を凌いだ。苦しみ抜いた果てに最高の歓喜の瞬間が待っていた。
昨年9月の全米オープン。決勝で元世界女王のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を破って制し、一躍、テニス界のシンデレラガールとなった。環境が一気に変わり、戸惑うこともあったが、いつでも自然体の大坂らしさは消さなかった。あれから3か月あまり、21歳はグランドスラム14連勝で連覇を達成し、「Naomi Osaka」の名を歴史に刻んだ。
【大坂のグランドスラム14連勝(カッコ内は当時の世界ランク)】
<全米オープン>
1回戦 2-0 L.シグムント(146位)
2回戦 2-0 J.グルシュコ(162位)
3回戦 2-0 A.サスノビッチ(33位)
4回戦 2-1 A.サバレンカ(20位)
準々 2-0 L.ツレンコ(36位)
準決 2-0 M.キーズ(14位)
決勝 2-0 S.ウィリアムズ(26位)
<全豪オープン>
1回戦 2-0 M.リネッテ(80位)
2回戦 2-0 T.ジダンセク(78位)
3回戦 2-1 謝淑薇(27位)
4回戦 2-1 A.セバストワ(12位)
準々 2-0 E.スビトリナ(7位)
準決 2-1 K.プリスコバ(8位)
決勝 2-1 P.クビトバ(6位)
(THE ANSWER編集部)