井上尚弥、再度のグッドマン負傷に困惑「えー!?」 大橋会長が説明、グッドマンは「全治半年」の傷
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の所属する大橋ジムが11日、神奈川・横浜市内の同ジムで会見した。24日の4団体防衛戦(東京・有明アリーナ)で井上と対戦予定だった挑戦者のWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が左目上を再び負傷。対戦中止となり、大橋秀行会長が現状を説明した。井上は代役挑戦者のキム・イェジョン(韓国)と対戦することになるという。
大橋ジムが会見
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の所属する大橋ジムが11日、神奈川・横浜市内の同ジムで会見した。24日の4団体防衛戦(東京・有明アリーナ)で井上と対戦予定だった挑戦者のWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が左目上を再び負傷。対戦中止となり、大橋秀行会長が現状を説明した。井上は代役挑戦者のキム・イェジョン(韓国)と対戦することになるという。
32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分の右構え。昨年5月にWBOオリエンタル王座に就き、現在の世界ランクはWBO11位に入っている。大橋会長は「グッドマン選手がまた負傷して、前回の3倍酷い傷だと。今回はリザーブ選手を用意しており、もうすぐ発表する予定だったけど、その相手、キム・イェジョンとやることになりました」と説明した。
日本選手には7戦7勝を誇る選手。元WBO世界バンタム級王者のジェイソン・マロニー(オーストラリア)とスパーリングを行ってきた。「愛称がトラブルメーカーで嫌な予感はしますが(笑)。いい試合になるように期待したいと思います」と話した。
当初は12月24日に有明アリーナで対戦予定だったが、グッドマンが来日直前のスパーリングで左目上を裂傷。試合10日前に1か月後への延期を発表した。井上陣営はリザーバーとして興行の前座に同じ階級の世界ランカー2人の試合を組む方針を表明。不測の事態に備えていたところ、試合13日前のこの日に相手陣営がグッドマンの再発により対戦を中止すると発表した。
経緯について、大橋会長は「早朝に連絡を受けて、リザーブ選手がいたので30~40分くらいで全てまとまった。4団体の承認も受けているので、あとは来日を待つだけです」とコメント。グッドマン陣営との話で「最後のマススパーでまた切ったと。もう延期とかいうレベルの話ではなく。あとから知りましたが、全治半年くらいでかなり大きい傷なのだなと」と説明した。
「一応、想定内です。こういうこともあるのかなと。(キムの)次のリザーブ選手もいるので。来日はしてもらいます」と今後の流れも話した。話を聞いた井上の様子については「今回はさすがにびっくりしていた。『えー!?』って。2度目なので。朝早くの私からの電話なので覚悟はしていたと思う。キム選手がリザーブだったことは伝えていた」と話した。
井上には春に米国で大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアでの試合計画が浮上していた。大橋会長はグッドマンについて「勝つためには強くなるか怪我をするかギリギリの戦い。勝つためにやっていたと思う。きっちり傷を治して、また機会があれば戦えればと思います」と話し、「指名試合で、練習で怪我をしてしまったので。いろんな意見が出ると思うけど、勝ちに来て怪我をしてしまったという認識。チャンスがあれば与えたい」と語っている。
(THE ANSWER編集部)