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世界戦敗北→引退→就職活動→半年後に世界再挑戦 さまよったボクサー比嘉大吾「真剣にやる」

ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、2月24日に東京・有明アリーナでダブル世界戦を開催すると発表した。WBA世界バンタム級7位・比嘉大吾(志成)が王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦。9月の世界挑戦失敗から引退を決意したが、再挑戦のチャンスが舞い込んだ。相手はアマチュア時代から10年以上の親友。悲願の返り咲きに覚悟を固めた。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。

会見に出席し、コメントする比嘉大吾【写真:中戸川知世】
会見に出席し、コメントする比嘉大吾【写真:中戸川知世】

Amazon プライム・ビデオで生配信

 ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、2月24日に東京・有明アリーナでダブル世界戦を開催すると発表した。WBA世界バンタム級7位・比嘉大吾(志成)が王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦。9月の世界挑戦失敗から引退を決意したが、再挑戦のチャンスが舞い込んだ。相手はアマチュア時代から10年以上の親友。悲願の返り咲きに覚悟を固めた。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。

 元WBC世界フライ級王者の比嘉はさまよっていた。9月3日にWBO王者・武居由樹に挑戦。人生を懸けて臨んだが、判定負けで夢破れた。試合後は「悔いはない」とやり切った表情。グラブを置き、「就職活動」に励んだ。10月に井上拓真から王座を奪った堤と食事に出かけ、「辞める」と伝えた。しかし、11月まで何の動きもなく、対戦オファーの存在を知った。

「前回で辞めるつもりだった。復帰した理由は多々ありますが、やっぱり就職先が見つからず……。ちょっとどうしようかなと。ゆっくりダラダラとしていた。ある日、起きたら『よし、やろう』という気持ちになった。すぐ二宮さん(志成ジムマネージャー)に連絡したら、『こういう話があるよ』とチャンスをくれた」

 1週間ほど考え、「真剣にやります」と野木丈司トレーナーと再びタッグを結成。12月から本格的に練習を再開した。「練習を初めてから真剣に取り組んでいるので、1か月くらいは毎日筋肉痛が来ている。もう人が変わっています」。3か月間、走ってすらなく、体重は最大66キロまで増えた。バンタム級は53.5キロ。フライ級時代に体重超過歴があるだけに「2回目はまずい」と背筋を伸ばす。

 WBC世界フライ級王者時代にデビューから15戦連続KO勝利の日本記録を打ち立てた。アマ時代から友だちの堤とはプロでも2020年10月に引き分け。採点は比嘉の1-0(96-94、95-95、95-95)だった。「アマでもプロでも勝ったことはない。アマチュアは顔見知り同士で試合をするのは当たり前。あまり関係なく、互いに仕事としてできるんじゃないか」と完全決着をつける。

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