V4坂本花織「昨年ほどの達成感はない」 史上9人目偉業でも実感なしの理由 五輪へあくまで通過点【全日本フィギュア】
フィギュアスケートの全日本選手権は22日、大阪・東和薬品RACTABドームで女子フリーが行われ、坂本花織(シスメックス)が149.76点、合計228.68点で優勝した。史上9人目の4連覇を達成。来年3月に米ボストンで行われる世界選手権の代表にも決定した。
全日本フィギュア・女子フリー
フィギュアスケートの全日本選手権は22日、大阪・東和薬品RACTABドームで女子フリーが行われ、坂本花織(シスメックス)が149.76点、合計228.68点で優勝した。史上9人目の4連覇を達成。来年3月に米ボストンで行われる世界選手権の代表にも決定した。
フリーの演目は息もつかせぬ演技構成の「シカゴ」。大会前に胃腸炎となった影響で、一時は持ち前のスピードが落ちたが、回復して迎えたリンクでは貫禄の演技を披露。細かいミスはありながらも圧勝した。「緊張はかなりした。(演技前にリンクを)周回していて最初は息が荒くなるくらい」。スタートすれば落ち着きを取り戻すのはさすがだ。
4連覇がかかった舞台。中野園子コーチから演技前に「4連覇できるのはあなただけ」と言われたが、「確かに!」とシンプルな言葉しか頭に浮かばなかった。「単語しか出てこなくて。集中していたので、それくらいしか思えなかった」と苦笑いで明かした。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、今季と来季の2シーズンを一つと考えている。ゴールは五輪とすれば、この大会はあくまで通過点。「(4連覇を)達成したという感じはするけど、昨年ほどの達成感はない」。実感がわかない理由は、それだけ先を見据えているからだった。
世界選手権の代表権を獲得。五輪の枠取りもかかる重要な大会。「守りに入らず、攻めの姿勢でいければ」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)