女子ゴルフ観客へボール接触後に珍事 拍手まで発生し…3億円大会では大物プロが登場
国内女子ゴルフ・レギュラーツアーでは今季も華やかな舞台で選手たちが活躍し、ファンを喜ばせた。そんな女子ゴルフ界のコース内外で起きた名珍場面を振り返る。観客にボールがぶつかり、ピンチを脱するという珍ショットなどが飛び出した。
今季も名珍場面が誕生
国内女子ゴルフ・レギュラーツアーでは今季も華やかな舞台で選手たちが活躍し、ファンを喜ばせた。そんな女子ゴルフ界のコース内外で起きた名珍場面を振り返る。観客にボールがぶつかり、ピンチを脱するという珍ショットなどが飛び出した。
○6月、ニチレイレディスで臼井麗香が珍ショット
最終日の9番パー4。臼井の第1打は右に逸れていった。大ピンチかと思われたが、観戦していた男性ギャラリーの足にボールがコツン。当たらなければ木の根元まで転がり、大きくスコアを落とす可能性があったが、ロープの外側のラフでボールが止まり、九死に一生を得た。
幸運な一打により、パーで凌いだ臼井は2バーディー、2ボギーの72で回り、14位でホールアウト。ボールが当たってしまった男性に怪我などはなかったが、臼井からサインボールがプレゼントされ、周囲から拍手が沸き起こっていた。
〇6月、アース・モンダミンカップでキャディー務めた大物男子プロ
賞金総額3億円の同大会では、男子ツアー通算31勝で永久シードを持つ51歳の片山晋呉が、臼井のキャディーを務めた。初日からアドバイスしたり、談笑でリラックスさせたりと、精力的にキャディーをこなした片山は「俺は俺なりに、麗香ちゃんが気持ち良くいい感じで、一打でも良くなってほしいという気持ちで接していた」と選手目線でサポートした。
臼井も「晋呉さんのアドバイスはプレッシャーをなくしてくれるというか、ポジティブなアドバイスをくれる」と振り返るなど、素晴らしいコンビネーションで初日9位と好発進した。第2日にスコアを崩し、最終的には通算1オーバーで47位となったものの、異色コンビはコース上で存在感を発揮し、大会を盛り上げていた。
〇8月、ニトリレディスで大混戦を制した桑木志保がツアー通算2勝目
3打差に9人がひしめく大混戦の中、最終日を2位に1打差の首位で出た21歳の桑木が、2か月ぶりの優勝。4バーディー、2ボギーの70で回り、通算12アンダーで2勝目を手にした。途中の16番ではボギーを叩き、一時は3人と並ぶ混戦に。最終18番で右奥1メートルからのバーディーパットを沈め、振り切った。
2021年6月のプロテストに合格した桑木は、昨年は2位に2度入り、今季も6月途中までトップ10入り7度をマークするなどブレイク。6月最終週の資生堂レディスでは悲願の初優勝で涙を流したばかりだった。「2勝目が凄く難しいと言われていたのでその壁はあると思うけど、意外と淡々といい感じに来られてよかったです」と笑顔で振り返る2勝目となった。
さらに国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでも通算12アンダーで優勝。初の国内メジャー制覇で飛躍の年となった。
(THE ANSWER編集部)