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女子ゴルフの何気ないスポーツマンシップ「カメラが捉えていた」 中継に一瞬映り「素敵」の声

2024年の国内女子ゴルフ・レギュラーツアーの全日程が終了。今季も華やかな舞台で選手たちが活躍し、ファンを喜ばせた。そんな女子ゴルフ界のコース内外で起きた名珍場面を振り返る。3月には中継で映ったスポーツマンシップが称賛されていた。

木村彩子【写真:Getty Images】
木村彩子【写真:Getty Images】

今季も名珍場面が誕生

 2024年の国内女子ゴルフ・レギュラーツアーの全日程が終了。今季も華やかな舞台で選手たちが活躍し、ファンを喜ばせた。そんな女子ゴルフ界のコース内外で起きた名珍場面を振り返る。3月には中継で映ったスポーツマンシップが称賛されていた。

○3月、ヤマハレディースオープン葛城のスポーツマンシップ

 初日に敬意ある場面が話題となった。木村彩子は8番で同組の笠りつ子が3メートル半ほどのパーパットを沈めると、グリーン上で静かに拍手した。自身もパーパットを入れて次のホールへ。先にプレーを終えた笠を称えるシーンが中継に映っていた。

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式Xが動画付きで「スポーツマンシップが表れたシーン」「カメラが捉えていました」と紹介。ラウンド中にはよく見られる行動だったものの、何気ないシーンに対し、ファンからも「素敵です」と感激のコメントが寄せられていた。

○3月、明治安田レディス、安田祐香のバーディー

 第3日の10番パー5、安田はラフから第4打でアプローチを放ち、ボールはグリーンを緩やかに転がった。ピンに当たりながらカップイン。「うぉぉぉー!」。ギャラリーも歓声を上げ、打った本人も驚くように口をすぼめた直後に思わずニッコリ。バーディーでスコアをイーブンに戻した。

 JLPGA公式Xが動画を「見事なチップインバーディー」と拍手の絵文字付きで公開すると、ファンから「いい笑顔だ」とコメントが寄せられていた。安田は昨季メルセデス・ランク35位でシード権を獲得し、同大会は21位。今季は9月に悲願の初優勝を果たし、同ランク15位に飛躍したシーズンだった。

○3月、アクサレディス、臼井麗香が初優勝

 降雨によるコースコンディション不良の為、最終日は競技中止に。36ホールの短縮競技となり、第2日を終えて通算13アンダーだった臼井がツアー初優勝となった。2018年のプロテスト合格後、コロナ禍で統合シーズンだった20-21年に初シードを獲得したが、昨年は14試合出場で予選落ち12度と苦しんだ。

「シード1年目(22年)が一番私の中では苦しくて、練習ラウンド初日の時点で辞めたいって泣きながら練習ラウンドしてたんです。毎週毎週。それくらいキツかったです。持っていた球が打てない、それなりに飛距離が出るのが飛ばない、自分の良さが全部消えちゃってどうやってゴルフしたらいいのかわからなくなりました」

 スイング改造や筋力トレーニングなど試行錯誤。推薦出場で1998年度生まれの「黄金世代」では14人目のツアーVを果たした。涙もこぼれた後の優勝会見では「嬉しいのが一番なんですけど、まだ夢見てるみたいです」と喜びを表現していた。再び輝く日をファンは待っている。

(THE ANSWER編集部)

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