逆転された直後「心が救われるぐらいのHR」 侍J先輩たちの気遣いに頭が上がらぬ23歳井上温大の感謝
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は22日、東京ドームで4か国によるスーパーラウンドが行われ、日本代表「侍ジャパン」はベネズエラに9-6で勝利した。6回に一時リードを許すも、26歳・牧秀悟内野手(DeNA)の満塁弾などで逆転勝ち。6回に2番手で登板し、3失点を喫した23歳の井上温大投手(巨人)は「心が救われるぐらいのホームランだった」と先輩の一発に感謝した。
ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は22日、東京ドームで4か国によるスーパーラウンドが行われ、日本代表「侍ジャパン」はベネズエラに9-6で勝利した。6回に一時リードを許すも、26歳・牧秀悟内野手(DeNA)の満塁弾などで逆転勝ち。6回に2番手で登板し、3失点を喫した23歳の井上温大投手(巨人)は「心が救われるぐらいのホームランだった」と先輩の一発に感謝した。
先手を取ったのは日本だった。初回1死、2番・小園(広島)の二塁打から、3番・辰己(楽天)、4番・森下(阪神)の連打で一気に3点を先制。しかし、続く2回に先発の才木(阪神)がベネズエラの7番レイエスに中越え2ランを浴びた。日本は度々チャンスを作るも、あと一本が出ず。逆に6回に2番手の井上が4番C・ペレスに左越え2ランを被弾するなど3点を失い、逆転を許した。
日本はその裏、1死から9番・坂倉(広島)が右越えソロを放ってすぐさま反撃。さらに2死から満塁のチャンスを作ると、5番・栗原(ソフトバンク)の押し出し四球で試合を振り出しに戻した。続く6番・牧が6番手右腕P・ガルシアの2球目を捉え、勝ち越しの左越えグランドスラム。雄叫びを上げ、3万3300人の観客を熱狂させた。
23歳の井上は1回を4安打1四球1奪三振で3失点。「気持ちを強く持って臨んだが、空回りというかいつもよりも気持ちが先行してしまって、制球がアバウトになってしまった。ボールに投げ切るところがゾーンに残ってしまったり、気持ちの持ち方が良くなかった」と振り返った。
牧の満塁弾については「心が救われるぐらいのホームランだった。感謝したいです」と頭が上がらない様子。自身が被弾した際にも牧から「切り替えろ」と声をかけられ、「牧選手だけじゃなく全員が毎回声をかけてくれるので凄く投げやすい」と頼りになる先輩たちの気遣いに感謝した。
打線の奮起により今大会3勝目が転がり込んだが、「毎回点を取られて、前の投手の勝ちを消してしまっている。ゼロで繋げられるようなピッチングをしないといけない」と反省が口をついた。「球速は自分の中では出ていたが、コントロール(が課題)だなと感じました」。今大会が初のフル代表。苦い経験を次に繋げる。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)