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パNo.1防御率男から満塁弾放った韓国21歳スター 侍J戦に自信「いい投手と聞いていますが…」

野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は14日、台湾・台北でオープニングラウンド・グループBの2試合を行った。13日に台湾との初戦を落とした韓国は、キューバに8-4と快勝し1勝1敗に。特に2本塁打した21歳、キム・ドヨン内野手(KIA)の好調ぶりが目を引く。15日には日韓戦が控えており、先発の高橋宏斗投手(中日)との対戦にも自信をみせている。

キューバ戦で満塁打を放った韓国代表のキム・ドヨン【写真:小林靖】
キューバ戦で満塁打を放った韓国代表のキム・ドヨン【写真:小林靖】

韓国の背番号5、キム・ドヨンがモイネロから満塁弾

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は14日、台湾・台北でオープニングラウンド・グループBの2試合を行った。13日に台湾との初戦を落とした韓国は、キューバに8-4と快勝し1勝1敗に。特に2本塁打した21歳、キム・ドヨン内野手(KIA)の好調ぶりが目を引く。15日には日韓戦が控えており、先発の高橋宏斗投手(中日)との対戦にも自信をみせている。

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 キューバ戦に「3番・三塁」で先発したキム・ドヨンは2回、2-0とリードしなお2死満塁という場面で打席に立つと、キューバ先発のリバン・モイネロ(ソフトバンク)の初球、高めの150キロストレートを豪快に引っ張った。左翼手が一歩も追わない特大の満塁弾となり、リードは6点に。さらに5回に二塁打、7回には左越えソロと連ね、この日4打数3安打5打点の大暴れだった。

 韓国は13日、台湾との初戦を3-6で落としまさかの黒星発進。キム・ドヨンは「まず勝てて良かったです」とさすがにほっとした様子だ。弱冠21歳ながら、今季韓国プロ野球で打率.347。さらに38本塁打40盗塁と「40-40」まであとわずかに迫った。スピードとパワーを兼ね備えた次代のスターだ。「今日は運が良かっただけ。でも打撃の感覚は悪くないですし、この感覚を維持できればいいと思います」。しっかりピークを大会本番に持ってきた。

 15日には注目の日韓戦が待つ。すでに1敗している韓国にとっては、ファイナルラウンド進出に向け落とせない1戦となる。「明日も先発はいい投手だと聞いていますが、今日と同じ気持ちで打席に立てれば」。今季防御率1.88で、パ・リーグのタイトルを奪ったモイネロ打ちで、さらに自信を深めたようだ。

 そして日韓戦で対戦するのは、セ・リーグの最優秀防御率のタイトルを奪った高橋。9日にチェコとの強化試合に先発した高橋の姿をしっかり見極めていたのが、偵察のため来日していた韓国代表クオリティーコントロールコーチのイ・ジニョン氏だ。

 高橋について「やはりボールが速いので、そこをどう打っていくかを中心に攻略法を考えていく投手だと思いますよ」と警戒する一方、キム・ドヨンについては「台湾に入ってから、調子を上げてきている。シーズンが終わった直後より全然良くなっている。それはやっぱり彼の努力ですよ」と全幅の信頼を置く。

 注目の日韓戦へ、キム・ドヨンは「明日も自信を持って打席に立てると思いますよ」とするイ・ジニョン氏。本人も周囲の目も一致する絶好調男が、日韓戦のキーマンとなりそうだ。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)


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