陸上男子200M、17歳サニブラウンが今季初戦2位も手応えつかんだ理由とは
リオ五輪出場の行方は?
サニブラウンにとっての初戦は、勝負と練習半々の位置づけだった。その中で、今季3戦目と仕上がっている飯塚とまともに競り合えたことが、成長の証しだった。
昨年大会も高瀬慧(富士通)に次ぐ2位だったが、タイムは20秒73(向かい風0・1メートル)。1年前の同時期と比べて、0秒2の成長を遂げたのも満足感を後押しする。高校3年生になって身長の伸びがほぼ止まり、筋力がつきやすくなった。冬季に取り組んだ筋力強化で走りのブレも少なくなり、タイムの底上げにつながっている。
今後はリオデジャネイロ五輪の最終選考会となる日本選手権(6月)に向け、100メートルを中心に参戦して加速力に磨きをかける。最大目標のU-20世界選手権(7月)2冠へ順調に仕上げていければ、五輪派遣設定記録(100メートル=10秒16、200メートル=20秒28)も自ずと視野に入ってくるだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer