坂本花織、喜び大爆発リアクションの理由「先生2人が…」 千葉&青木と表彰台3人で“自分に欲しい互いの魅力”を告白【会見一問一答】
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館で女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(シスメックス)がともに今季世界最高の152.95点、合計231.88点で優勝。大会3度目の制覇を果たした。さらに2位に千葉百音(木下アカデミー)、3位に青木祐奈(MFアカデミー)が入り、ともに初の表彰台で日本勢が上位3人を独占した。
GPシリーズ第4戦・NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館で女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(シスメックス)がともに今季世界最高の152.95点、合計231.88点で優勝。大会3度目の制覇を果たした。さらに2位に千葉百音(木下アカデミー)、3位に青木祐奈(MFアカデミー)が入り、ともに初の表彰台で日本勢が上位3人を独占した。
前日のSPでもトップ3を日本勢で独占。この日も青木が合計195.07点、千葉も合計212.54点と、ほぼノーミスの演技で表彰台を確定させた。大トリの坂本は体力勝負のプログラムを完遂し、喝采を浴びた。キス・アンド・クライでは卒倒しそうなほどのリアクション。その後の会見では3人で「NHKポーズ」を作るなど、今季2度目、NHK杯では16年ぶりの日本女子による表彰台独占を喜んだ。
以下、会見の一問一答。
――今日の演技を振り返って。
坂本「今日の出来は、自分が今できるマックスの出来だったと思う。嬉しいです」
千葉「かなり緊張した中で、一本一本ジャンプを丁寧に降りて、全体的にまとめられたと思う」
青木「大きなミスはなかったけれど、回転不足だったり、満足いくところまではいかず悔しさもありますが、表彰台に上れたので凄く嬉しいです」
――坂本はフィニッシュ後、喜びを爆発させていた。
坂本「今日はいい緊張感だったので、楽しんでできると。分からないけど、そういう自信があって、お客さんもジャッジさんも笑顔になってしまうような、楽しく踊ろうと思ってやった。自然とジャンプも乗ってきて、コレオで体力的にキツかったけれど、先生2人が『頑張れー!』と声をかけてくださって、最後まで気を抜かずできた。(フィニッシュでよろめき)最後の最後で危なかったんですけど、試合でこの出来の演技ができたのがとにかく嬉しくて、喜びが爆発していた」
――違った魅力を持つ3人で表彰台を独占。他の選手が持つ、自分に欲しい魅力を挙げてほしい。
坂本「千葉選手の良いなと思うところは、なんて言ったらいいかな……NTCで一緒に滑る機会が多いんですけど、練習から本当に努力家。黙々と練習して、シニアに上がって段々演技が安定してきた。今年のショートが私は本当に好きで『百音ちゃんこんな明るいのもできるんだ』と。スケーティングは深いけれど、軽快に踊れる。両方できるのが凄い。自分はパワフルになってしまうので、それがいいなと。青木選手はジュニアから一緒にやっていて、滑りが大好き。表現の部分がめっっっちゃ好きで。タメの作り方が上手いんですよ。どのプログラムでも祐奈の色が出ていて、憧れます」
千葉「坂本選手はとにかくスピード感のある演技と、最初から最後まで疾走感がある。楽しませ、感動させるところが強いと思っている。繋ぎの中に溶け込むような、GOEをもらえるジャンプ。私ももっともっとGOEをもらいたいし、パワフルなスケーティングができるようになりたい。青木選手は表現が凄く上手。背中だとか、肩、肘、指先とか細部まで柔らかく使えるからこその表現力。自分は肩をもっときれいに使えると思うところがあるので、見習いたい」
青木「坂本選手はスピード感。あと世界選手権を会場に見に行った時に感じた、リンクを大きく使ったスケート。スピード感と迫力が印象的だった。ジャンプもダイナミックでパワフル。見ているだけで圧倒されるスケートが自分にはなく、かおちゃんの素敵なところ。千葉選手はスピンが綺麗だなと。回転速度と、ポジションが綺麗で柔らかい。今年のSPが大好きです。自分でも聞いちゃうくらい、魅力が詰まったプログラムだなと思います」
――青木と千葉はGPシリーズ初のメダル獲得になった。
千葉「初めて銀メダルを獲得できて、凄くうれしい。この大会で絶対2位以上を取りたいと思っていた。ひとまずホッとしている」
青木「今は率直に嬉しい。ジュニアGPシリーズでは表彰台に乗ったことがなかった。出させてもらえるだけでも感謝ですし、ここまで続けてきて、頑張ってきてよかったと改めて思います」
(THE ANSWER編集部)