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「実力がないだけ」「話にならないです」 三浦佳生、SP100点超→フリーまさかのミス連発に呆然【一問一答】

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館で男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)で自身初の100点超えを果たし、2位発進していた三浦佳生(オリエンタルバイオ)はミスが続いて137.42点。合計240.38点で6位となり、メダルを逃した。演技後の取材には言い訳せず「ただ実力がないだけ」「(怪我は)関係ないです」と繰り返した。

男子フリー、ミス連発で6位となりメダルを逃した三浦佳生【写真:荒川祐史】
男子フリー、ミス連発で6位となりメダルを逃した三浦佳生【写真:荒川祐史】

GPシリーズ第4戦・NHK杯

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館で男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)で自身初の100点超えを果たし、2位発進していた三浦佳生(オリエンタルバイオ)はミスが続いて137.42点。合計240.38点で6位となり、メダルを逃した。演技後の取材には言い訳せず「ただ実力がないだけ」「(怪我は)関係ないです」と繰り返した。

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 前日のSPで自己最高となる102.96点を叩き出した三浦。この日は一転ミスが続いた。冒頭の3回転アクセルでバランスを崩し、その後も転倒、ジャンプが抜けるなど不完全燃焼。足の故障も心配される中での出場だったが、演技後はガックリとうなだれた。

 以下、取材に対する一問一答。

――現在の心境は。

「何もないです。はい。(フィニッシュ後の心境は)聞かないでください。(痛めている足の状況も)何も関係ないです。足も痛くないですし、ただ実力がないだけ。関係ないです」

――どの点が今日一番悔しいか。

「この大きな大会で結果を残したかったという思いもあるので。これでもう、GPファイナルはなくなった。点数もパーソナルも更新できず、何も残せなかった。無価値、無意味。帰って練習するだけだと思います」

――昨日と今日では全く違う感情に。今大会はどんな経験になったか。

「NHK杯関係なく、実力が足りないっていうのが分かった大会だと思います」

――試合に臨むにあたり、いつもと違った目標を設けたことが影響したか。

「心持ちも、試合運びもいつも通り。関係ないです。ただ自分の実力が足りないだけ。それだけです」

――6分間練習ではジャンプも良かったと感じるが、崩れてしまった原因は。

「跳ぶタイミングから何から違いましたし、滑る前の助走からいつもより、自分が理想としている助走に入れてなかった。これに尽きますね。練習でどれだけ跳べても、本番で決めなきゃ意味がないので。ただ自分の実力がトータルで足りないだけです」

――タイミングが理想のものにならなかったのか。

「それじゃなきゃ、跳べないことはないので。あそこまで軸が外れて失敗するってことは、跳ぶ前に原因があるっていうこと。精神面云々ではなく、シンプルに技術が足りなかったというだけですね」

――何を練習したいか。

「もう全部ですね、まずはプログラムを滑り込めてなかったので、まずしっかり全部入れて練習するところから始めていきたいと思います」

不完全燃焼の演技は、「跳ぶ前に原因がある」と語った三浦【写真:荒川祐史】
不完全燃焼の演技は、「跳ぶ前に原因がある」と語った三浦【写真:荒川祐史】

――プログラムの完成系を披露するチャンスは今後来るが、どんな演技をしたいか。

「完璧な演技で、二度と今シーズンこういう思いをすることがないように、しっかり練習していくだけだと思います」

――今、振り返ると調整でよくなかったと思い当たる部分はあるか。

「今のところは分からなくて。ただ、本番だけリズムが崩れたのが、どういうところに原因があるのか把握しなければならない。特に大きな試合でここまで崩れることはなかった。自分でもどうなっているか分からない感じです。結果的に(練習から)変わってしまったのには、本番で何か原因があると思うので、しっかりそこを突き止めていきたい」

――今後見つめ直したいところは。

「今は状況を理解するのにすごく時間がかかってるので、また明日以降どうするか、どういう練習をしていくかは、そのとき決めていくと思います。足の痛みはないです。練習を積める状態ではあるので、積んでいくだけだと思います」

――怪我を言い訳にしたくないという心情はあるか。

「仮に怪我が原因であっても、ここに来たらみんな条件は一緒で、怪我をする方が悪いですし、ベストコンディションで臨めている選手の方がそこは優れていると思うので。そこは言い訳にならないですし、みんな条件は一緒なので。ただ自分が弱かっただけですね」

――東京選手権でも同じ状況に陥ったが、そこから立て直してスケートアメリカに臨んだ。

「あの試合もリズムが練習と本番で違って、トウループだったら跳ぶまでの、トウをつくまでの形、リズム、全てを一定化させるっていう練習もしました。体力のないところでどれだけできるか。後半でコンビネーションを普段つけないところもつけるとか、そういう練習もして、しっかりいい練習がその時はできたかなと思っていたんですけど、(今回は)ちょっと力不足でした」

――当時のリカバリーが生かされた点はあるか。

「ないです。トウループのコンビネーションをつけないといけなかったところで、2本目なんて凄く軸がずれていた。話にならないです」

――今の感情はどういうものか。

「何も考えられないっていう状態ですかね。状況がまだ理解できてない。なぜこうなったのか。何も考えられないです」

(THE ANSWER編集部)


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