人差し指を立てて…りくりゅう木原龍一がフィニッシュ後に作ったサインの意味「いいお勉強になったかな」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館でペアフリーが行われた。ショートプログラム(SP)首位だった「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は137.55点をマーク。合計209.45点で2位になった。12月にフランス・グルノーブルで開催されるGPファイナル進出を決めている。
GPシリーズ第4戦・NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館でペアフリーが行われた。ショートプログラム(SP)首位だった「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は137.55点をマーク。合計209.45点で2位になった。12月にフランス・グルノーブルで開催されるGPファイナル進出を決めている。
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日の丸と「りくりゅうタオル」が多数掲げられた中で迎えた演技。中盤のペアスピンが乱れるなどミスも出た。それでもリフトやスロージャンプで見せ場を作り、温かい拍手を浴びた。フィニッシュ後は笑顔でやりとり。木原が人差し指を立てて、三浦に何かを伝えるシーンがあり、演技後の取材ではその意味も明かした。
以下、主な一問一答。
――NHK杯2位という結果を受けて。
木原「ペアスピンが抜けてしまったのが大きなミス。抜けた後、総崩れせず戻ってこられたのは昨日のショートに続いて良かった」
三浦「点数的にはスケートアメリカの136点を超えられたので、そこは良かったかなと思います」
――フィニッシュ後に、人差し指を立てる仕草をしていた。
木原「パッと見、大きなミスが一個だったので、その一つだったよねということで。ペアスピンはなかなかミスが起こらない。いいお勉強になったかなと2人で話していた」
――課題と収穫は。
木原「良かった点は、崩れることなく戻ることができた。そこは成長したかなと思うけれど、やっぱりミスは出てしまった。2日間で順位に響くミスが2つ出ている。改善していかないといけないかなと思います」
三浦「ショートプログラムは緊張していたけれど、今日はフリーで気持ちを落ち着かせて挑むことができた。気持ちの立て直し方が良かったかなと思う」
――GPファイナル進出が決定。今後に向けては。
木原「少しスケートアメリカの後から休養を取ることと、体のコンディションを整えるために練習量を落とさないといけない状態になっていた。腰痛が発症……腰痛というよりは違和感。昨年の事があったので、かなり慎重になっていた。スケートアメリカの直前から少し発症していて、骨ではなく筋肉的な疲労だろうと診断してもらっていて、帰国後に精密検査で骨に異常がないと判明したので、良かった」
――演技後の表情が明るかった。
三浦「スピン……あー、って言ってました(笑)。本当に初めてのミスだったので」
木原「スピンがなくなった時点で厳しいかなと予想していましたし、スケートアメリカの際、曲がかなり余っていた。先生が直前に音をカットして、わざわざ送ってくださった。それでもまだ余ったので、僕たちメッチャ早かったんじゃないかって。ミスはありましたけど、その達成感からの『あー』でした」
三浦「めっちゃ余ってたよね」
木原「何で!?と思って。3秒カットしたんですけど、それでも余った」
――ペアスピンの後、崩れなかった要因は。
三浦「ペアスピンが終わった後、休憩ポイントがあるんですけど、龍一君がめっちゃ笑っていたので(笑)。あ、大丈夫だと。落ち着きました」
木原「終わっちゃったって(笑)。足着いた時点でノーカン。もうどうしようもなかったので、気持ち切り替えて休憩しようって。音が変わる部分があるのでだいぶ余っちゃったので、休憩するしかないよなって(笑)」
――今大会はジョージアのアナスタシア・メチョルキナ、ルカ・ベルラワ組が優勝。若手のチームが台頭してきた。追われる立場としてどう戦っていくか。
三浦「結果を出すにはコンスタントに演技をすることが絶対。良い練習を積んで、試合でも練習通りにできるようにしたい」
木原「僕たちはもともと絶対王者という立場じゃなかった。素晴らしいライバルが出てきてくれて、僕たち自身も高いモチベーションで臨めるので素晴らしいと思う」
(THE ANSWER編集部)