女子ゴルフで「2億5519万2049円」突破も現実味 今季8勝の竹田麗央、残り3戦にかかる2つの記録とは
国内女子ゴルフツアーは大詰めに差し掛かり、メルセデス・ランキング(MR)による年間女王争いは21歳の竹田麗央(ヤマエグループHD)がトップを独走している。昨季まで未勝利だったが、4月に初勝利を挙げてから先週までで8勝の大ブレーク。残る試合は、最終戦の公式戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを含めて3戦となっており、複数のツアー記録を更新する可能性が出てきている。
メルセデス・ランキングでは独走
国内女子ゴルフツアーは大詰めに差し掛かり、メルセデス・ランキング(MR)による年間女王争いは21歳の竹田麗央(ヤマエグループHD)がトップを独走している。昨季まで未勝利だったが、4月に初勝利を挙げてから先週までで8勝の大ブレーク。残る試合は、最終戦の公式戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを含めて3戦となっており、複数のツアー記録を更新する可能性が出てきている。
まさに“一人舞台”といってもいいシーズンだった。2021年秋のプロテストで合格し、2023年シーズンからシード選手としてプレーしたが未勝利で終了。だが今シーズン、4月に地元・熊本で行われたKKT杯バンテリンレディスで最終日に3打差を逆転して初優勝を挙げると、続くフジサンケイレディスで2週連続V。その後も安定した力を発揮し、9月のソニー日本女子プロ選手権、同月の日本女子オープンと国内メジャーを連勝した。前週の日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシックも逆転で制して今季8勝目をマークした。
今季のMRランキングはもちろん1位で、3504.30ポイント。2位の山下美夢有とは770ポイント以上の差をつけている。今週の伊藤園レディス、次週の大王製紙エリエールレディスは優勝者に300ポイントが入る4日間大会だが、山下が連勝してもまだ届かない計算。2年連続年間女王の山下を完全に置き去りにし、竹田の初の年間女王は目前となっている。
竹田にかかる記録は他にもある。年間獲得賞金の歴代最高額は、2020-21年にまたがって行われたシーズンで稲見萌寧がマークした2億5519万2049円。竹田は今季ここまで、単年で2億5263万16円を獲得しており、今週の伊藤園レディスで記録を更新する可能性がある。
シーズン最多優勝記録は、2003年に不動裕理が樹立した10勝。竹田は残り3戦全勝ならこれを超える11勝となる。やや無理がある机上の計算だが、異次元の強さが際立った今季の竹田を見る限り、あり得ない話ではないかもしれない。
(THE ANSWER編集部)