[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

極限状態プロテストで謝罪「取材対応できず…」 5度目で涙の合格、22歳六車日那乃に表れた人柄

2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは、1日まで茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で4日間行われ、上位26人が合格した。プロテスト5度目、最終は4度目の受験だった六車日那乃は2バーディー、4ボギーの74で回り、通算4オーバー。ボーダーラインとなる19位タイで合格を果たした。取材時には思わず涙。その人柄を感じさせる謝罪の言葉もあった。

5度目のプロテスト、ボーダーラインとなる19位タイで合格を果たした六車日那乃【写真:Getty Images】
5度目のプロテスト、ボーダーラインとなる19位タイで合格を果たした六車日那乃【写真:Getty Images】

JLPGA最終プロテスト

 2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは、1日まで茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で4日間行われ、上位26人が合格した。プロテスト5度目、最終は4度目の受験だった六車日那乃は2バーディー、4ボギーの74で回り、通算4オーバー。ボーダーラインとなる19位タイで合格を果たした。取材時には思わず涙。その人柄を感じさせる謝罪の言葉もあった。

 最終18番パー4。六車は勝負のパーパットを外した。

「あ、終わった」。痛恨のボギー。必死に涙をこらえ、うつむきながらクラブハウスに向かった。

 精神的にも極限状態の4日間。ホールアウト時の心境は「また1年無駄にしちゃった」。絶望感に苛まれたが、運命には見捨てられていなかった。ボーダーライン上でギリギリの合格。跳ね返され続けてきた関門を遂に突破した。

 合格が決まった直後の取材対応。思わず「え……泣いちゃダメですよね」と口に出た。声を震わせ「よかったっていう気持ちと、本当にいろんな人にありがとうっていう気持ちがあります」と感謝を表現。さらに「3日目、取材対応できなくてすみませんでした」と謝った。

 前日の第3ラウンド終了時点で、六車は18位。合格圏内にいたが、いっぱいいっぱいだった。取材希望に対し、ホールアウト後に応じられる選手が応じ、難しければ断ってOKの方式。報道陣も状況を理解しており、謝罪する必要はなかったが、人柄が表れた。

 19歳で臨んだ初めてのプロテストで最終(2021年6月)まで進出したが、63位で突破ならず。ここから長い戦いが始まった。同年10月は2次で敗退。22年は最終で1打差に泣き、23年も同35位。20年のナショナルチームメンバーで、JLPGAツアーでも存在感を見せるなど注目のアマチュア選手だったが「プロ」の称号を手にするのは簡単ではなかった。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集