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世界と比べたニッポン柔道女子の課題 初の女性監督・塚田真希氏「階級によってかなり差がある」

日本柔道界が、新体制のもとで2028年ロサンゼルス五輪に向けてスタートを切った。強化指定選手の選考を兼ねる講道館杯が2日、群馬・高崎アリーナで開幕。初日は初の女性代表監督となった塚田真希氏(42)が見守る中で、女子7階級が行われた。

監督として初めて視察し柔道の講道館杯を振り返る塚田真希女子日本代表監督【写真:編集部】
監督として初めて視察し柔道の講道館杯を振り返る塚田真希女子日本代表監督【写真:編集部】

塚田真希新監督が講道館杯視察

 日本柔道界が、新体制のもとで2028年ロサンゼルス五輪に向けてスタートを切った。強化指定選手の選考を兼ねる講道館杯が2日、群馬・高崎アリーナで開幕。初日は初の女性代表監督となった塚田真希氏(42)が見守る中で、女子7階級が行われた。

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 就任後初めて代表選考に関わる大会を視察した塚田新監督は「緊張しながら来ました。ここから始まるので」と4年後のロス五輪を見据えて話した。代表監督として全階級を見た印象について「階級によって、かなり差がある。早めに対応を練っていく必要がある階級もある」と、現状に課題があることを口にした。

 さらに、海外で結果を出しながら国内の代表選考を勝ち抜き、再び海外に出ていくという現状の強化法にも言及。「望ましい形ではあるけれど、それが機能していない階級もある。国内の選考を勝ち切ることは大切だけれど、力がある海外の選手との対戦に向けてどう準備していくかということも必要」と話した。

 もっとも、選考から強化へのプロセスを一気に変えることは難しい。海外では早々と選手を絞り込んで国際大会での経験を積ませるパターンもあるが「選手層が厚い日本では国内での競争もあるし、難しい」と山田利彦新強化委員長は説明した。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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