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一瞬覚悟した「落ちたな」 20歳吉田鈴、初日90位→ギリギリ合格滑り込み「もうプロテスト受けなくて済むんだと…」

2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。最終は3度目の受験となった吉田鈴は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4オーバー。圏外からボーダーラインぎりぎりの19位に滑り込み、合格を掴んだ。「もうプロテスト受けなくて済むんだという解放感。本当に苦しかった」と安堵を口にした。

最終プロテストに参加した吉田鈴【写真:Getty Images】
最終プロテストに参加した吉田鈴【写真:Getty Images】

JLPGA最終プロテスト

 2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。最終は3度目の受験となった吉田鈴は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4オーバー。圏外からボーダーラインぎりぎりの19位に滑り込み、合格を掴んだ。「もうプロテスト受けなくて済むんだという解放感。本当に苦しかった」と安堵を口にした。

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 初日は90位と出遅れ、3日目まで終えたところで7オーバーの50位。厳しい状況でも、吉田は諦めていなかった。「みんな厳しいと思っていたと思うけど、諦めたら終わりなので」。インスタートから11、12番で連続バーディー。15番でも伸ばしたが、17、18番で今度は連続ボギーを叩き、合格から遠ざかった。

 それでも後半2番でバーディー。コース途中のリーダーボードを確認しながら最終9番に臨んだ。「このパットを決めたら通れるかも」。約5メートル、ピン奥から下りのバーディーパット。2カップほど切れる難しいフックラインを読み切り、沈めた。

 それでもホールアウト直後は「落ちたな」と嘆いたという。他のプレーヤーの結果を待つ間にホテルへ戻ったが「待っていられないですよね。ひたすら祈っていました」。結果的に、ボーダーラインが下がったこともあり、ギリギリで合格を掴んだ。

 2022年のオーガスタナショナル女子アマで日本人唯一の予選突破を果たし、JLPGAツアーでもベストアマを獲得するなど注目された。ただ、プロテストはこれが4度目。最終は3度目だった。2022年は最終で2打届かず、昨年はまさかの2次で不合格。高い壁に跳ね返され続けてきた。

「長かったです。プロテスト頑張ってねって毎日のように言われていたので」。国内ツアー通算3勝で、現在は米国を主戦場とする姉・優利にもLINEで「通ったよ」と連絡。帰国時には練習に誘ってくれるなど、なかなか会えない中でいつも気遣ってくれた。「一番感謝したいですね、お姉ちゃんに」。言葉から仲の良さが伝わってきた。

 既に知名度、人気もある20歳。ようやくスタートラインに立った。「ゴルフ界、JLPGAを盛り上げる一員になりたい」。群雄割拠の女子ゴルフ界に、また楽しみなプロが誕生した。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)


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