プロテスト2年連続の1打差不合格「2週間寝込んだ」 大ショックから1年、22歳寺岡沙弥香が歓喜のトップ合格
2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。トップ合格はこの日4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーの寺岡沙弥香。昨年、一昨年と2回続けて最終1打差の不合格だった22歳が、三度目の正直で喜びを噛み締めた。
JLPGA最終プロテスト
2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。トップ合格はこの日4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーの寺岡沙弥香。昨年、一昨年と2回続けて最終1打差の不合格だった22歳が、三度目の正直で喜びを噛み締めた。
2打差首位で出た寺岡。「今日もドライバーが良くなくて凄くしんどかった」。3番ウッドを使い、セカンドも距離が残る展開。それでもアンダーで回り、2位に2打差をつけて見事トップ合格。QTファイナルの出場資格も手にした。
2022年日本女子アマ優勝の実力者。ただ、プロテストでは苦しみを味わってきた。同じ大洗GCで開催された同年は、最終まで進出しながら1打差で不合格。「人生長いからこういうこともある」と翌年も挑戦したが、岡山・JFE瀬戸内海GCで開催された最終でまたも1打届かなかった。
「去年は何があかんかったんやろって。ショックというレベルじゃなかった」。あまりの悔しさから、クラブも握らず「2週間寝込んだ」という。「去年でやめようと思っていた」。それでも時間の経過とともに、練習に復帰。周囲から「あと1年やってみたら」と激励され、遂に合格を掴んだ。
「2年前は(大洗GCは)大っ嫌い、一生あのコースに行きたくないと思っていたけれど、今はまた来たいなという感じ」。プロゴルファーとして、最初の目標はQT突破。今後はドライバー、パットともに磨きをかける。「小中学生が、憧れの選手で私の名前をあげてくれるような選手になりたい」。明るい表情で未来に向かう。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)