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那須川天心の「少し待って」に武居由樹が対戦熱望 「早くやろうぜ!いつまでも待つより…」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、都内の会見で12月24日に東京・有明アリーナでWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)と4団体防衛戦を行うと発表した。同門のWBO世界バンタム級王者・武居由樹も出席し、2度目の防衛戦を行うと発表。対戦相手は調整中だが、那須川天心(帝拳)との対戦を改めて求めた。戦績は28歳の武居が10勝(8KO)。

会見に出席した武居由樹【写真:中戸川知世】
会見に出席した武居由樹【写真:中戸川知世】

NTTドコモpresents Lemino BOXING 井上尚弥 vs サム・グッドマン 武居由樹防衛戦 発表会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、都内の会見で12月24日に東京・有明アリーナでWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)と4団体防衛戦を行うと発表した。同門のWBO世界バンタム級王者・武居由樹も出席し、2度目の防衛戦を行うと発表。対戦相手は調整中だが、那須川天心(帝拳)との対戦を改めて求めた。戦績は28歳の武居が10勝(8KO)。

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 武居は相手が調整中のまま会見。「最近は激闘続きなのでバチっと倒して勝ちたい。まだ交渉中なので相手のイメージはないです」。鹿児島合宿を終え、体力強化は万全。「誰が来てもいいように気持ちをつくっていきます」と息巻いた。相手は外国人になり、近日中に発表するという。

 バンタム級は武居のほか、WBAに堤聖也(角海老宝石)、WBCに中谷潤人(M.T)、IBFに西田凌佑(六島)が就き、全4つの王座を日本人が独占。キックボクシングからの転向という共通点がある那須川も世界獲りを見据え、武居は近い将来の対戦を希望してきた。

 しかし、那須川は14日のボクシング5戦目を終えたばかり。2日の公開練習でも「ゆっくり焦らない、焦らない。気長に行きましょうよ。まだまだ強くなるので、もうちょっと待ってください」と早期の世界挑戦に慎重姿勢を取った。帝拳ジムも来年秋の8戦目あたりでの挑戦を見据えている。

 武居はこの日の会見で「自分自身はいつでもやりたい気持ち。何かの記事で彼が『もう少し待っていてくれ』と言っていたけど、『早くやろうぜ!』という感じですね」と呼びかけ。会見後の取材では複雑な心境を明かした。

「早くやろうぜっていう気持ちもある。この前、(前WBA王者の)拓真さんが負けてベルトが動いたし、いつまでも待つより上を目指した方が自分のためにもなるし、価値も上がる。(統一戦への)気持ちもあるし、天心君を待ちたいのもある。会長(大橋秀行)、八重樫(トレーナー)さんと相談したい。気持ちは半々です。どっちも自分のためになる」

 那須川戦のメリットとは?という問いに真っすぐに答えた。

「一つのモチベーション。自分がボクシング界に来た時のモチベーションだったので戦いたいし、ファンの方々の声もある。だから半々くらい。ただ、体重は楽ではない。もう少し(バンタム級で)できるけど、気は抜かずにやっていこう思う」

 武居は育ての父として慕う格闘技ジム「POWER OF DREAM」の古川誠一会長と二人三脚でK-1世界王者に。大橋ジムでボクシング転向後は、元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーに師事し、2021年3月にボクシングデビュー。今年5月の東京D興行でジェイソン・マロニー(豪州)から王座奪取すると、9月の比嘉大吾(志成)戦で初防衛に成功した。

 大橋会長も取材対応。那須川戦を求める武居について「体重の限界も来る。やるなら早くやった方がいい。今は日本ボクシング界が全盛期。その中でこのカードはまた一段アップするきっかけになる。そういう道に進めれば」と期待。「武居といえば天心が一番。ファンが望むもの」とした。

(THE ANSWER編集部)


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