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女子ゴルフ最終日18番で襲った悪夢「8打」 史上初の快挙も幻…19歳馬場咲希の目は赤く「凄く勉強になった」

女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が13日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催された。首位に1打差の4位で出た19歳の馬場咲希(サントリー)は17番パー3までは4バーディー、1ボギーでまとめながら最終18番パー4でまさかのダブルパー。73でフィニッシュし、通算8アンダーの14位に沈んだ。勝てば史上初の国内ツアープロデビュー戦優勝だったが、ラストに待っていた悪夢に目を赤くした。

富士通レディースの最終日でプレーした馬場咲希【写真:Getty Images】
富士通レディースの最終日でプレーした馬場咲希【写真:Getty Images】

富士通レディース最終日

 女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が13日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催された。首位に1打差の4位で出た19歳の馬場咲希(サントリー)は17番パー3までは4バーディー、1ボギーでまとめながら最終18番パー4でまさかのダブルパー。73でフィニッシュし、通算8アンダーの14位に沈んだ。勝てば史上初の国内ツアープロデビュー戦優勝だったが、ラストに待っていた悪夢に目を赤くした。

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 最終18番パー4。ピンまで残り165ヤード、右ラフから放った第2打がグリーン左のバンカーに入ると、馬場はその場でうなだれた。グリーンに向かって「壁」のようになっているバンカーの形状が頭に入っていたからだ。

 それでも、果敢にピンを狙い、58度ウエッジを振った。ボールは高さ約1.7メートルの「壁」を越えたが、グリーンには届かずに斜面に着弾。そのまま同じバンカーに戻されてしまった。結果、第4打の状況はより厳しくなり、グリーン左のラフへ出すのが精いっぱいだった。そこでもアプローチミスをし、6オン2パットの8打。アテストを終えた後には、目を赤くしていた。

 仮にパーでホールアウトしていれば3位で次戦マスターズGCレディースの出場権も手にしていた。15番パー4、16番パー5では連続バーディー。首位に肉薄する状況も見せていただけに、悔しさは募る。だが、取材陣の前に立つと気丈に振る舞った。

「(首位に)1打差で最終日にプレーできたことは、すごく勉強になったかなと思います。優勝スコアは15アンダーと予想してラウンドしていました。最後のホールはちょっともったいないですけど、それまではうまくできていたので、これからの練習に生かしていきたいと思います」

 一昨年、高2で全米女子アマチュア選手権優勝。昨秋に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに一発合格するも、ルーキーイヤーの今季から海を渡り、米ツアー下部のエプソンツアーで戦ってきた。その姿勢は変わらず、11月中に開催される国内ツアー予選会の受験はせず、12月の米ツアー最終予選会に挑戦する。残り2か月。今回の経験を糧に、馬場が「世界」への扉を開きにいく。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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