山下美夢有「お待たせしました」 2位×8から今季初優勝、涙の母も信じた「また、美夢有が勝てる時」
女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が13日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催され、2年連続年間女王の山下美夢有(加賀電子)が古江彩佳(富士通)とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制し、今季初優勝、通算12勝目を飾った。6位で出て8バーディー、2ボギーの66で回って通算14アンダー。最終18番パー4では、13メートルのパーパットを決める勝負強さを発揮した。今季は全米女子プロ選手権も含めて2位が8度。メダルを逃したパリ五輪(4位)でも悔し涙を流したが、会見では「勝てないとは思わなかった」「常に勝つイメージを持っていた」などと振り返った。
富士通レディース最終日
女子ゴルフツアーの富士通レディース最終日が13日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催され、2年連続年間女王の山下美夢有(加賀電子)が古江彩佳(富士通)とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制し、今季初優勝、通算12勝目を飾った。6位で出て8バーディー、2ボギーの66で回って通算14アンダー。最終18番パー4では、13メートルのパーパットを決める勝負強さを発揮した。今季は全米女子プロ選手権も含めて2位が8度。メダルを逃したパリ五輪(4位)でも悔し涙を流したが、会見では「勝てないとは思わなかった」「常に勝つイメージを持っていた」などと振り返った。
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優勝会見の会場に入ると、山下は微笑みながら言った。
「みなさん、お待たせしました」
今季国内ツアー出場19試合目でつかんだ優勝。古江とのPOを制した瞬間の思いを問われると、即答した。
「『最高』って思いました(笑)。やっぱり、2位とは違うなと」
文字通り、苦しみ抜いて手にした通算12勝目だった。自身の中では、初めて年間女王になった2022年シーズンがベストの状態で、現在のショットは「60点」。この日も決して調子は良くなかったが、11番パー4まではパットが決まって7バーディーとし、2位に3打差をつけて首位を走っていた。
しかし、13番パー3と14番パー4では連続ボギー。古江に追いつかれ、最終日のバックナインでスコアを落とす「今季のこれまで」を感じさせた。最終18番パー4もミスの連続で13メートルのパーパットを残した。「もう、入れるしかない」「とにかく届かせよう」「そんなにフックしないライン」。そう決めてストロークしたボールが勢い良くカップインし、POにつなげた。
「あの距離はなかなか入らないですし、『ラッキー』と思いました」
グリーン脇ではギャラリーとともに両親が歓喜していた。そして、POの2ホール目でのパーセーブで決着。優勝スピーチで山下が涙声で「いつも側で支えてくれている家族に『ありがとう』と伝えたいです」と言うと、母・有貴さんも涙をこぼした。
「勝てて良かったです。『今年はこういう感じだけど、また、美夢有が勝てる時が来るから』と話していたので……」