渡米でありがたみ実感「パパでいい」 19歳馬場咲希が国内プロデビュー1打差4位で最終日へ、勝てば史上初の快挙
キャディーは「パパでいい」 渡米中に感じたありがたみ
「向こうでは、ほぼギャラリーはいません。近所の人が自転車で見に来たり、犬を散歩させながら見る人がいるくらいです。やっぱり、大勢の方に見ていただけることはうれしいです」
その分、「緊張はしました」と振り返るが、集中力も発揮していた。5番パー4のティーグラウンドでアドレスに入った際、隣の4番パー3から「ナイスオン」の歓声が上がった。だが、馬場はそのままドライバーを振り切った。この場面の確認をすると、「(歓声は)聞こえていませんでした」と話す。
「(歓声が)聞こえる時もありますが、今日は聞こえませんでした。集中できていたと思います」
プロのルーキーイヤーで海を渡った19歳。目標は米ツアーで戦うことだが、国内ツアーではプロ初戦となった今大会で優勝争いを演じていることを素直に「うれしいです」と言った。
「デビュー戦で優勝争いにいられるのは良かったと思いますし、最後まで諦めずにプレーしたいです」
側には父・哲也さんがキャディーとしてついている。アマチュア時代はラウンド中にケンカをすることもあったが、渡米中は父のありがたみを感じて頻繁に電話をし、悩みも打ち明けていた。そして、今大会、予定していたキャディーの都合が悪くなると、自分から「パパでいい」と照れ隠しでお願いしていた。
勝てば、日本人かつプロテスト合格者では初の国内ツアープロ初戦での優勝者になる。首位とは1打差。馬場が父とともに快挙を目指す。
(THE ANSWER編集部)