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ボクシング世界戦計量で珍事 持参した体重計に誤差→大慌てで650g減量、拳四朗の相手が冷や汗

ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが12日、都内で前日計量に臨んだ。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。13日にWBC世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦に臨む同級1位・寺地拳四朗(BMB)は50.6キロ、相手の同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)は50.8キロで一発パス。無事に試合が成立したが、ロサレスは持参した体重計に誤差があり、大慌てで減量する珍事に見舞われていた。戦績は32歳の寺地が23勝(14KO)1敗、29歳のロサレスが37勝(22KO)6敗。

前日計量をパスして並んで撮影に応じる寺地拳四朗(左)とクリストファー・ロサレス【写真:徳原隆元】
前日計量をパスして並んで撮影に応じる寺地拳四朗(左)とクリストファー・ロサレス【写真:徳原隆元】

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 ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが12日、都内で前日計量に臨んだ。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。13日にWBC世界フライ級(50.8キロ以下)王座決定戦に臨む同級1位・寺地拳四朗(BMB)は50.6キロ、相手の同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)は50.8キロで一発パス。無事に試合が成立したが、ロサレスは持参した体重計に誤差があり、大慌てで減量する珍事に見舞われていた。戦績は32歳の寺地が23勝(14KO)1敗、29歳のロサレスが37勝(22KO)6敗。

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 冷や汗までかく急ピッチ減量だった。ロサレスは日本に体重計を持参。調整期間中に使用していたが、なんと実際の体重より軽く出てしまう誤差が生まれていた。すでにリミットをクリアしたと思っていたが、異変に気づいたのは計量開始の2時間前。会場での予備計量でリミット50.8キロを650グラム超過していた。

 午後1時の計量開始に向け、大慌てで減量。本来ならセミファイナルはメインイベントの次に量るはずだったが、前の試合と順番を入れ替えてもらうほど追い込まれた。最後はステージ横でサウナスーツを脱ぎ、汗だくの体を陣営に拭いてもらってから登場。全裸になり、下腹部を手で覆いながら体重計に乗った。

 リミットパスに会場は「おぉー」とどよめき。ロサレスは安堵の笑みを浮かべ、すぐに水分を補給した。プロ根性であわや体重超過を免れ、対戦する寺地も「(超過の情報は)聞いていました。ホッとしましたね。心配したけど、結果オーライ」と吐露。表情を見て「しんどいんちゃうかな。明日しっかり元気にしてもらえれば」と万全を願った。

 自身は1月の防衛戦で負傷した右拳を手術。かねてライトフライ級で4団体統一を目指したが、他団体王者との統一戦が実現せず。減量苦があり、1.9キロ重い50.8キロのフライ級に転向した。転向初戦で200グラムアンダー。前日の練習後はおかゆを食べる余裕もあり、「計量前日に食べられるのは初めて。奇跡です」と笑った。

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