18歳高卒新人が鮮烈11得点デビュー 宮崎早織も「1年目と思えない」と絶賛した田中こころの大物ぶり
バスケットボール女子Wリーグの開幕戦が11日、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われ、昨季3位のENEOSサンフラワーズが同5位のトヨタ自動車アンテロープスに78-72で勝利した。18歳の高卒ルーキー・田中こころが鮮烈の11得点デビュー。主将でパリ五輪日本代表の宮崎早織も「全然誰にもひるまない。1年目だとは思えないほど凄く上手」と大物ぶりを絶賛した。
大樹生命 Wリーグ 2024-25シーズン開幕戦
バスケットボール女子Wリーグの開幕戦が11日、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われ、昨季3位のENEOSサンフラワーズが同5位のトヨタ自動車アンテロープスに78-72で勝利した。18歳の高卒ルーキー・田中こころが鮮烈の11得点デビュー。主将でパリ五輪日本代表の宮崎早織も「全然誰にもひるまない。1年目だとは思えないほど凄く上手」と大物ぶりを絶賛した。
体を当てられても強引に押し切った。68-68で迎えた第4クォーター残り5分53秒。田中は自らボールを運ぶと3ポイントライン手前で一気に加速。しぶとく食らいつく守備を振り切り、ファウルを受けながらも左手でレイアップを決めた。「あの場面は周りを見ず、自分優先でドライブに行くという気持ちが強かった。変なシュートになってしまったが入ってよかった」と安堵の表情を浮かべた。
先輩たちからハイタッチで祝福された際には18歳らしいあどけない笑顔が弾けたが、プレー中は全く物怖じしなかった。29歳の宮崎も「全然誰にもひるまない。相手と必ず戦って得点を取ってくれるのは本当に凄い。10個離れているが、1年目だとは思えないほど凄く上手」と絶賛。「いい意味で全くルーキーらしさがないし、貫禄がある。個人的に凄く期待しています」と今後を楽しみにした。
名門・桜花学園卒。鋭いドライブでファウルを誘発すれば、守備を引き付けてパスを通す。デビュー戦ながら11得点、2リバウンド、2アシスト、2スティールと躍動。「緊張というより楽しみ。ワクワクした気持ちでアップのときからやっていた。いつも多少は緊張するがコートに立つと緊張しない」と言う大物ぶり。「出たからには学年は関係ないので思い切っていこう」と強気で戦った。
パリ五輪日本代表の山本麻衣ともマッチアップ。「そんなに簡単に勝てる相手ではない」としつつ、「1本絶対スティールしようという目標でやってきた。やっぱりスティールはできなかったのでもっともっと負けないぐらいディフェンスを頑張りたい」と闘志を燃やす。宮崎が「キャラ的に私と被る」と言うほどの元気印。先輩でも遠慮なくイジるという度胸がコート上でも存分に発揮されていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)