那須川天心、世界ランカーも目を見張る成長 3回9分で圧倒され「全ての精度が凄く上がってる」
ドラマにも初出演「いろいろなところから知られるのが大事」
同級では13日にWBA王者・井上拓真(大橋)がWBA2位の元日本王者・堤聖也(角海老)と3度目の防衛戦を行い、14日にWBC王者・中谷潤人(M.T)が2度目の防衛戦に臨む。IBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、全4つの王座を日本人が独占している。
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那須川は昨年4月にボクシングデビューし、世界ランカー対決となった今年7月の4戦目はノンタイトル10回戦で3回TKO勝ちした。今回はボクサー転向後最軽量のバンタム級(53.5キロ)。現在の同級世界ランクはWBA3位、WBC3位、WBO12位につけ、勝てば世界挑戦に近づく。
一方、リング外では8日スタートのTBS系新ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(午後10時~)に毎話、異なる役どころで出演する。初のドラマ出演には「今日の公開練習は“バンセン”です。何事も経験。試合と一緒にお見逃しなく」と笑った。SNSでは「ドラマに出ている場合じゃない」と指摘する声もあるが、「書いている人はまず自分のことを考えてほしい」と吐露。意に介さず、ライト層の認知度を上げる必要性を説いた。
「あなたは24時間、仕事をしていますか?と。格闘技もずっと練習をしているわけじゃない。僕はそれを10年くらい言われています。それを言う暇があるなら、もっと楽しいことをやった方がいいんじゃないですかね。
試合もそうですが、試合以外のことも大事。いろいろなところから知られるのが大事。ものにするかは自分次第です。試合が決まってから、試合までが一つの試合だと思っています。試合で見せるのは当たり前。そこはしっかりやりたいし、当然こっち(ボクシング)がメインですよ」
相手のアシロは「Gladiator(戦士)」の愛称を持つ9戦全勝(4KO)の強豪。7月にWBOオリエンタル王座を獲得した。那須川は「前回の試合前の公開練習は『調子がいいっすよ』って嘘をついていた。今回は本当にいいです。前回の流れのまま来ている。毎日、毎日の発見がまだある。どれだけ試合までに強くなれるか楽しみ」と意欲を見せた。
13日と合わせ、異例の2日連続世界戦興行。1イベント7試合の世界戦は日本初となる。興行名はこれまでの「Prime Video presents Live Boxing」から「Prime Video Boxing」に改称され、第10弾として行われる。
【13日の対戦カード】
▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)
VS
同級2位・堤聖也(角海老宝石)
▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)
▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)
【14日の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)
VS
同級6位プメレレ・カフ(南アフリカ)
▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ(米国)
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
▽WBO・APバンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心(帝拳)
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)
(THE ANSWER編集部)