ザギトワにロシア元女王が奮起期待 紀平梨花ら台頭「ザギトワはもっとつらくなる」
スルツカヤ氏「どんな場合でもその場所にとどまっていてはいけない」
元世界女王は、紀平梨花(関大KFSC)の台頭でさらなる苦難を予想ながら、一層の成長を期待。続けて「私たちは以前のアリーナを見ますか? それとも全く違う、でも強い彼女を見ますか?」と聞かれると、このように語ったという。
「論理的にスケーターは止まるべきではありません。いつも前に進まなければいけない。何かを変えたり、自分へのアプローチを探したり。過去を見るように、どんな場合でもその場所にとどまっていてはいけません。もし成長のプロセスで失敗しても、気にする必要はありません。戦う必要があります」
多少の失敗を犯したとしても現在の位置にとどまることなく、前へ進む必要性を訴えた。さらに、スルツカヤ氏はザギトワ自身の心理的な変化を指摘する一方で、さらなる成長に期待を込めている。
「アリーナの有利なところは五輪女王ということで、いくつかのことが許されるというところです。しかし、これは長くは続かない。目に見えて彼女は遥かにより注意深くなり、緊張するようになりました。これは以前にはなかったものです。アリーナは大人になりました。彼女の滑りは自覚のあるものになってきました。彼女がすべての困難をやりこなすことを期待します」
追う立場から追われる立場に変わり、重圧と闘いながら、肉体的にも精神的にも大人になっていく五輪女王。ロシア選手権は今後のキャリアを占う試金石となりそうだ。
(THE ANSWER編集部)