紀平の武器は3Aだがそれだけには留まらない魅力が

　ソチ五輪男子シングル銀メダルのチャン氏は2010-11年シーズンに4回転トウループを初めて成功させると、そこから一時代を築いた。女子では史上9人目となるトリプルアクセルの成功者の紀平はバンクーバーの地で転換期を導いたと強調している。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　また一方でウォン氏は紀平の強みはトリプルアクセルだけには留まらないと分析している。

「シーズンを通して、パフォーマンス全体で自分の成長に自信を持っています。彼女は今や2つのプログラムでミスなしだったら、誰にも負けません。時期尚早かもしれませんが、女子フィギュア界は完全なる新時代です。全てのエレメント、輝ける美しさはこれまでから存在しました。そして、トゥクタミシェワとリカ・キヒラがコンスタントなトリプルアクセルを跳んでしまうという状況が生まれたのです。私は女子フィギュアの今後にすごく心を踊らせているのですよ」

　シニアデビューイヤーの紀平だが、すでにライバルは自分自身にあるとウォン氏は分析。トゥクタミシェワとともに軽々とトリプルアクセルを成功させる紀平が、女子フィギュアの新時代を到来させたと、名物コラムニストは主張していた。