ジークスター東京が34-29で開幕白星 35歳信太弘樹が5得点&巧みなパスで魅了も「難しい試合でした」【ハンドボール・リーグH】
日本ハンドボール新リーグ「リーグH」の開幕戦が6日、東京・墨田区総合体育館で行われ、昨季レギュラーシーズン3位のジークスター東京は、同13位のゴールデンウルヴス福岡と対戦。34-29で勝利を収めた。35歳のベテランLB信太弘樹はチーム最多タイの5得点と勝利に貢献。「難しい試合だった」と初戦勝利に安堵した。
ハンドボールの新リーグ「リーグH」が開幕
日本ハンドボール新リーグ「リーグH」の開幕戦が6日、東京・墨田区総合体育館で行われ、昨季レギュラーシーズン3位のジークスター東京は、同13位のゴールデンウルヴス福岡と対戦。34-29で勝利を収めた。35歳のベテランLB信太弘樹はチーム最多タイの5得点と勝利に貢献。「難しい試合だった」と初戦勝利に安堵した。
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思い通りにはいかなかった。開始2分、ゴールデンウルヴス福岡に先制を許すなど、序盤からアグレッシブな攻めに押されて2点ビハインドの展開。しかし、ジークスター東京は冷静さを失わない。前半5分、信太の意表をつくバックパスで、LW高間アミンが反撃の狼煙を上げる今季初得点。会場を沸かせるワンプレーでチームを勢いづけた。
日本代表経験者を数多く有するスター集団ならではのスピードとテクニックで、あっという間に形勢逆転。前半25分にはこの日最大の8点リードとなった。守備ではGK甲斐昭人が魅せる。ペナルティーにより相手に与えてしまった7メートルスローを、前半だけでも3本中2本、後半も合わせると5本中3本を止める好セーブ。LW細川智晃が「今日はキーパーに助けられた」と称えるほどの鉄壁ぶりで、前半は6点差で折り返した。
しかし、後半は苦しい展開が続いた。スピードに乗った相手に隙を与え、開始1分半からわずか30秒で2失点。両チームともに速攻が続き、膝に手を当てる選手も確認できるほど疲労が募った。後半17分には4点差に迫られたが、それでも崩れない。CB小山哲也の2連続得点を皮切りに、細川も得点。新リーグ開幕戦は34-29で勝ち切った。
試合後、チーム最多タイとなる5得点を挙げた信太は「難しい試合でした、正直。相手どうこうというよりは、自分たちが練習してきたことが出せなくて。ウルヴスさんの勢いもあり、僕たちが試合の中で修正できなかったというのが、今日の結果になった。勝ちはしましたけど、納得のいく試合ではなかった」と悔しさも口にした。細川も「やっぱ着実に1点1点」と課題を掲げた。
それでも新リーグ開幕を盛り上げる技ありのプレーが随所に光った。トリッキーなパスで1点目を演出した信太は「本当は僕が点取りに行こうと思ったんですけど」と笑いながら振り返り、「優勝を目指しながら、エンターテインメントというのをしっかり大事にして、ファンの人たちを喜ばせたい」と改めて目標を掲げた。
次戦は14日、昨季8位の安芸高田わくながハンドボールクラブと対戦。課題を1週間で修正し、新リーグ初優勝に向かう。
(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)