奥原希望、「私らしい泥臭い試合」に引き込んで2連勝&4強進出「今日は久々に粘った」
全勝へこだわり「良い流れ作るためにも明日、勝ちたい」
相手が質の良い攻撃を続ければ主導権を奪うのは難しくなるが、相手が攻略に戸惑うようなら隙を見つけられる。はじめはクリアが外に流れて失点が続いたが、第1ゲームを失った後、第2ゲームから修正。守備的な試合運びでミスも激減。次第に相手の攻撃力が落ちて、ラリーの中から先手を取って変化を付けられるようになった。ファイナルゲームに持ち込むと、主導権を握った。中盤以降は追い上げを受けたが、最後は5連続得点でシャットアウト。「シャトルが飛ぶ環境、飛ばない環境。すべてを味方につけないと勝てない。前にできていたことは、今もできると自信を持っていかないといけない」とキャリアを生かした戦い方で勝利を物にした。
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大会は、各種目で世界選手権の優勝者と年間ツアー成績上位者の計8人が出場しており、4人ずつ2組のグループリーグを行い、グループの上位2位が準決勝へ進出する。奥原は女子シングルスB組で唯一の2連勝。第3戦では、1勝1敗の選手同士が対戦し、奥原は2連敗のチェン・ユーフェイ(中国)と対戦する。2勝を挙げられる選手がほかに1人しかいないため、2位以上での準決勝進出は確定したが、奥原は「優勝したときは全勝。良い流れを作るためにも明日、勝ちたい」と全勝へのこだわりを見せて会場を後にした。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)