「待ってくれ。井上が腹を打ち、腰が脱臼…」 ドヘニー苦悶の強烈ボディーに米ESPN実況席も衝撃
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦で7回0分16秒TKO勝ちした。決着間際、井上が繰り出した強烈ボディーに元世界2階級制覇王者も驚いている。
世界スーパーバンタム級4団体防衛戦
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦で7回0分16秒TKO勝ちした。決着間際、井上が繰り出した強烈ボディーに元世界2階級制覇王者も驚いている。
7回、井上はドヘニーをコーナーに追い詰めると、容赦ない連打。左、右、左、右とボディーも混ぜて攻め立てると、ドヘニーがたまらず腰を押さえ、ヨロヨロと歩いた後に膝をついて試合が終わった。痛みが強かったのか、コーナーに用意された椅子にもまともに座れていなかった。
米国でこの試合を中継したスポーツ専門局「ESPN」のストリーミングサービス「ESPN+」の実況席では、解説を務めた元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏が「彼は『ちょっと待ってくれ。彼(井上)はオレの腹を打ち抜いて腰を脱臼させてしまった』と言っているようだよ」と冗談交じりにパンチの衝撃を伝えた。
実況のベルナルド・オスナ氏も「彼はオレの背骨を打ち抜いた、と」とパンチの威力を強調するように付け加えると、ブラッドリー氏も「腹を突き抜けた」と笑うしかない。ドヘニーにとってはキャリア初のTKO負け。井上のパワーに、名手も改めて驚愕していた。
(THE ANSWER編集部)