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井上尚弥、一夜で早くも次戦に照準「12月へ気持ちを高めたい」 年3試合に高い意欲「ボクシングが好きなので試合が楽しみ」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日、4団体防衛から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)に7回0分16秒TKO勝ち。挑戦者の負傷棄権となった試合を振り返り、12月に計画される次戦以降などについても語った。

ドヘニー戦の一夜明け会見に出席した井上尚弥【写真:中戸川知世】
ドヘニー戦の一夜明け会見に出席した井上尚弥【写真:中戸川知世】

一夜明けて会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日、4団体防衛から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)に7回0分16秒TKO勝ち。挑戦者の負傷棄権となった試合を振り返り、12月に計画される次戦以降などについても語った。

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 前夜は初回、前戦にダウンを喫しただけに冷静に入った井上。後ろ重心で消極的なドヘニーに徐々に攻勢を強め、7回に左ボディーなどで連打を入れた。すると、ドヘニーが腰を押さえながらノロノロと歩き、膝をついてダウン。TKOが決まり、まさかの幕切れとなった。

 一夜明け、井上は「眠れはしましたが、そんなに深い眠りにはつけていない。それはいつも同じ。ダメージもないです」と傷のない綺麗な顔で回顧。悔しさを滲ませながら振り返った。

「慎重に冷静にボクシングを徹底してできた。映像で見返したら感覚よりもっとよかった。そこまで分析できていないけど、東京ドームの初回のミスからの改善というテーマはしっかりどのラウンドでもできた。自分にとって今回、最終的なフィニッシュシーンは少し不完全燃焼のところもある。12月まで短いスパンでやれるので、気持ちを切らさず12月に向けて気持ちを高めたい」

 当日計量では、ドヘニーは前日計量から11キロも増量した66.1キロ。井上は7.4キロ重い過去最重量の62.7キロだった。次戦は12月に国内でWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が最有力とされ、来年はT-モバイルアリーナやMGMグランド・アリーナなど米ラスベガスでの大型興行も候補。指名挑戦権を持つ元WBA王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)も井上戦を熱望している。

「グッドマンは凄く正統派なイメージ。アフマダリエフもタパレス戦しか見たことないのでまだなんとも。また決まればしっかり考えたい」

 7年ぶりの年3試合になるが「問題ないです。5月、9月からやって気持ちも体も切らさずできている。ボクシングが好きなので試合が楽しみですし、嬉しい」と気合い十分。「3試合を通じて成長できる。そこもプラスです」。ラスベガスに向けては「用意された試合をこなすだけ。12月にクリアしたら決まっていく」と話すにとどめた。

 この日はセミファイナルで初防衛に成功したWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)、前座でWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦を制した平岡アンディ(大橋)も出席。2人が1週間休むと明かし、井上は「僕は2週間休みます」と冗談も。大橋秀行会長に「2日じゃなくて?」と言われ「2日の間違いです(笑)。体力は問題ないけど、精神的な面もあるのでしっかりリセットして改めて12月に向けて頑張りたい」と気を引き締めた。

(THE ANSWER編集部)


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