「日本は計量失敗が多発。大丈夫か?」 亀田史郎氏が和毅の相手に質問、返答は「俺は今まで…」
ボクシング元世界2階級制覇王者のIBF世界フェザー級3位・亀田和毅(TML)が24日、大阪・吹田市の大和アリーナで同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ)とIBF同級挑戦者決定戦12回戦を行う。19日には大阪府内のジムでドラミニが練習を公開。マネージャーのコリン・ネイサン氏と会見した。勝てば王者への挑戦権を得る。興行はABEMAで生配信される。
亀田和毅VSドラミニ
ボクシング元世界2階級制覇王者のIBF世界フェザー級3位・亀田和毅(TML)が24日、大阪・吹田市の大和アリーナで同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ)とIBF同級挑戦者決定戦12回戦を行う。19日には大阪府内のジムでドラミニが練習を公開。マネージャーのコリン・ネイサン氏と会見した。勝てば王者への挑戦権を得る。興行はABEMAで生配信される。
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和毅は昨年10月、ドラミニに判定負け。3月に再戦予定だったが、IBFがドラミニとアーノルド・ケガイに挑戦者決定戦を指示し、ドラミニが和毅戦を取りやめた。「負けたら引退」を公言していた和毅は、代わりにケビン・ビジャヌエバに5回終了TKO勝ち。その後、ケガイがドラミニ戦を辞退し、今回のドラミニ―和毅戦が組まれた。
世界3階級制覇へ正念場。勝者は同級王者アンジェロ・レオ(米国)への挑戦権を得る。興行は新規イベント「3150×LUSHBOMU vol.1」として開催。これまで兄の亀田興毅氏が主催してきた興行「3150FIGHT」と、音楽などを中心としたエンターテインメント「LUSHBOMU(ラッシュボム)」のコラボとなる。同興行は今後、10月12日に愛知、12月21日に静岡での開催を予定している。
ドラミニの公開練習には和毅の父・史郎トレーナーが視察。相手陣営に質問するなど試合へ向けた“前哨戦”ともいえるやり取りが行われた。会見の主な一問一答は以下の通り。
――来日して3日、日本の暑さへの適応や現在のコンディションは?
ドラミニ「日本の暑さは全く問題ない。順調に調整できているし、コンディションは良いですね」
――改めて対戦相手の印象は?
ドラミニ「スピードがあって良いボクサーだと思いますす」
――空港でのインタビューでは「普通のボクサー。何も恐れるものはない」と語っていたが?
ドラミニ「俺は試合で対戦する選手を自分より優れていると思ったことは一度もない。カメダも同じで、自分より優れているとは思っていない」
――10日のIBF世界フェザー級タイトルマッチは挑戦者レオが王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回KO勝ちした。
ドラミニ「試合は見ました。ずっとロペスをターゲットにしていたから多少びっくりはした。でも新王者のレオも良い選手だと思うが、俺は勝つ自信がある」
――どのような試合をしたいか。
ドラミニ「試合の作戦は今、言うことはできない」
――史郎トレーナー「和毅は2023年10月の試合からトレーナーを俺に変更している。その点は注意した方がいい。
ドラミニ「トレーナーが変わることはよくあること。トレーナーが変わってどうなるか、試合を楽しみにしておきます」
――史郎トレーナー「和毅はボクシングスタイルを攻撃的なスタイルに変更しているが、それに関しては?」
ドラミニ「攻撃的なスタイルで、接近戦で勝負してもらえた方が自分はやりやすいね」
――23年10月の試合から、3月31日に予定されていた和毅戦が流れ、その後にアーノルド・ヘガイとの試合が流れ、試合間隔が空いたがその影響は?
ドラミニ「全く影響はない。試合が延期になることや中止になることはボクシングではよくあること。自分は常にトレーニングしていたから、試合間隔が空いた影響はない」
――史郎トレーナー「日本では最近、計量オーバーが多発している。体重の方は大丈夫か? 計量オーバーだけはやめてほしい」
ドラミニ「俺は今までのキャリアで計量オーバーしたことはない。それは心配しないでもらいたい」
――最後に試合を楽しみにしているボクシングファンへメッセージを。
ドラミニ「8月24日の試合ではまた自分が勝ちます。試合を楽しみにしてください。良い試合をお見せします」
会見後、しばらくドラミニ陣営がミーティング。ドラミニはバンテージこそ巻いたものの、ボクシングシューズを履かずにリングに上がった。本来とは逆のぎこちないサウスポーでシャドーを30秒披露。マネージャー兼トレーナーのネイサン氏もシューズを履かずリングに入り、ドラミニはミットにサウスポーのまま軽くパンチを打ち込んだ。それも30秒ほどで終了。全く手の内を明かさなかった。
史郎トレーナーは「ドラミニは真面目。こっちが盛り上げようとしても全然しゃべらんな。普通のことしか言わん。(23年10月の試合の)イメージではもっと大きいイメージがあったが、今日、実際に会ったら小さかった。これならパワーアップした和毅が吹っ飛ばすと思う。試合を楽しみにしといてください。今回は圧倒するから」と和毅の仕上がりにも十分な手応えを得ている様子だった。
ただ、リング上でボクシングシューズを履かず靴下だけの素足で練習したことには、「シューズも履かんやつなんておらんぞ。ボクシングを舐めとる」と激怒していた。
(THE ANSWER編集部)