武居由樹が練習公開

　ボクシングのWBO世界バンタム級王者・武居由樹（大橋）が20日、9月3日に東京・有明アリーナで行われる同級1位・比嘉大吾（志成）との初防衛戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。過去に比嘉と対峙した同門の先輩・井上尚弥から助言をもらったという。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は28歳の武居が9勝（8KO）、29歳の比嘉が21勝（19KO）2敗1分け。

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　武居は初防衛戦へ心身ともに仕上がっていた。シャドー、サンドバッグ打ちを1回ずつ披露。「ここ最近の試合前は怪我があったけど、今回はない。王者になった責任感もある。やることはやったのであとは研ぎ澄ませていくだけ」。減量はリミット53.5キロまで4キロ。「射程圏内に入った」と順調ぶりをアピールした。

　強力なバックアップがある。先輩の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上は、21年2月にスパーリング形式で行われた3分×3回のエキシビションマッチで比嘉と対峙。圧倒する内容だった。武居はそんな先輩から「何個かいただいた」と助言をもらったという。「それをイメージしてやっています」と万全だが、「当然（中身は）言えません」と煙に巻いた。

　5月の世界王座奪取の1か月前には井上と10回のスパーリング。「本当にボコボコのメッタメタ」にされた。今回はマススパー（拳を軽く当てる程度の練習）よりもさらに強度を下げた「当てないマススパー」でモンスターと対峙。比嘉戦へのイメージを膨らませることに一役買ってくれたという。