【名珍場面2018】大谷翔平、“伝説初登板”の宝刀スプリットに米騒然「未来の史上最高だ」
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2018」。今回は4月に米大リーグでMLB初登板を飾ったエンゼルス・大谷翔平投手。大注目の中でマウンドに上がり、初登板初勝利をマークしたが、のちに数々のメジャー強打者をきりきり舞いにさせる宝刀スプリットで奪った三振が大きな脚光を浴びた。
「スポーツ界の名珍場面総集編」―4月に“不安一掃”の初登板初勝利を挙げた大谷
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2018」。今回は4月に米大リーグでMLB初登板を飾ったエンゼルス・大谷翔平投手。大注目の中でマウンドに上がり、初登板初勝利をマークしたが、のちに数々のメジャー強打者をきりきり舞いにさせる宝刀スプリットで奪った三振が大きな脚光を浴びた。
これが、大谷翔平だ。名刺代わりには十分すぎる1球だった。4月1日(日本時間2日)の敵地アスレチックス戦、初回2死で3番オルソンを迎えた場面だった。2球で追い込むと、背番号17は一気に決めにかかった。ゆったりと左足を上げ、右腕を思い切り振った。放たれた白球は真っすぐにストライクゾーンへ。打ちごろとみたオルソンも打ちにかかった次の瞬間だった。
ベース手前でストンと落ちるように急降下。あまりの落差で強振したバットの下をくぐり、軽々と空振り三振に斬って取った。大谷の代名詞てもあるスプリットだった。あまりにあっさりと奪った3球三振に敵地は沈黙。実況だけが驚きをもってレポートしていた。MLB公式インスタグラムが動画付きで絶品の1球を公開すると、実力に半信半疑だった米ファンも驚いた。
「ボールがまるで意志を持っているようだ」「日本人離れした体格は、MLB仕様だ」「オオタニは未来の史上最高になりえる」「あまりに脅威的なピッチング」と絶賛を呼び、再生回数は60万回を突破。直球は最速99マイル(約160キロ)をマークし、6回3失点で初登板初勝利を挙げたメモリアルな一戦で、これだけ質の高い変化球を披露したことはインパクト絶大だった。
オープン戦は防御率27.00と散々な結果となり、投打ともに不安視された状態で迎えた開幕。しかし、初登板で本来のポテンシャルの高さを見せつけると、打者としても2日後に第1号から3戦連発を放ち、週間MVPを獲得した。ここから「ベーブ・ルース以来」という数々の記録が生まれ、米メディアの“手のひら返し”が開始。その第一歩ともいうべき投手デビューだ。
投手としては右肘を痛めた影響もあり4勝にとどまったが、打者としては日本人メジャー1年目最多の22本塁打を放ち、新人王を獲得した。トミー・ジョン手術により来季は打者に専念し、「投手・大谷」を見られるのは20年以降になる見通し。100マイル(約161キロ)超の直球と“消えるスプリット”を駆使し、メジャーのマウンドに君臨する姿が今から待ち遠しい。
(THE ANSWER編集部)