また新ヒロイン候補出現 サクタカがA代表ペア撃破で初4強「イメージはできていた」
バドミントン日本代表の女子ダブルス界に、またも新たなヒロイン候補が現れた。全日本総合バドミントン選手権は30日に駒沢体育館で各種目の準々決勝を行い、女子ダブルスの櫻本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)は2-0(21-18、22-21)で米元小春、田中志穂組(北都銀行)を破って初の4強入りを決めた。
5番手の櫻本、高畑組がA代表の米元、田中組破って初4強
バドミントン日本代表の女子ダブルス界に、またも新たなヒロイン候補が現れた。全日本総合バドミントン選手権は30日に駒沢体育館で各種目の準々決勝を行い、女子ダブルスの櫻本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)は2-0(21-18、22-21)で米元小春、田中志穂組(北都銀行)を破って初の4強入りを決めた。
来季の日本A代表入りに大きく近付く勝利だ。全日本総合の成績は、来季の日本代表を編成する重要な基準。来季、東京五輪の出場権を争うレースを戦っていくためには、ポイントの高い国際大会に出場する日本A代表入りが必要だ。櫻本、高畑は、B代表メンバーで、A代表の4ペアを追う5番手の存在。ただし、今季は出場した13大会のうち7大会で優勝、2大会で準優勝という好成績で存在感を増していた。一方の米元、田中は、世界ランク6位のA代表。昨年は、年間成績上位者の集うスーパーシリーズ(現ワールドツアー)ファイナルズで優勝。今夏の世界選手権でも銅メダルを獲得した。ただし、世界選手権を制した松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)に世界ランクで追い越され、日本代表では3番手から4番手の立ち位置に変わるなど、伸び悩みも見せていた。
試合は、拮抗した展開だった。第1ゲームは、櫻本、高畑が持ち前の攻撃力を生かしてリード。米元、田中は、終盤に12-18から17-19まで追い上げたが、最後は櫻本にスマッシュを決められた。田中は「相手は今季、すごく結果を出していて、私たちは、思うような結果が出ていなかった。自分たちの不安なところばかり見てしまって、自信なくプレーしていたのが敗因」と肩を落とした。米元も「レシーブの配球が中途半端で、失点が多かった。配球を考え過ぎて、うまくいかないことに焦りを感じた」と話し、受け身に立った戦いだった。