桃田、奥原にインターハイ王者が挑戦 世界王者の力に驚く「思った以上に差あった」
目の前に世界王者が立つ。日本の高校王者は、夢の対決に果敢に挑んだ。全日本総合バドミントン選手権大会は29日に、駒沢体育館で2回戦を行い、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)と、女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)は、ともに初対戦となった今夏のインターハイを制した高校王者を破って翌30日の3回戦に駒を進めた。
高校男女王者が挑戦も完敗、緑川大輝「高校生とは比にならない」
目の前に世界王者が立つ。日本の高校王者は、夢の対決に果敢に挑んだ。全日本総合バドミントン選手権大会は29日に、駒沢体育館で2回戦を行い、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)と、女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)は、ともに初対戦となった今夏のインターハイを制した高校王者を破って翌30日の3回戦に駒を進めた。
今夏の世界選手権で初優勝した桃田に挑んだのは、インターハイで3冠制覇(団体、シングルス、ダブルス)を果たした緑川大輝(埼玉栄高)。序盤は、相手コート奥へのクリアで得点を稼いだが、徐々に桃田の上からのショットに押し込まれ、ストレートで敗れた。緑川は「当たって砕けろじゃないけど、持っている物をぶつけることだけ意識した。(世界王者との対戦は)最初で最後だと思う。相手は、上からのショットも本気ではなく、こっちに合わせてくれていたと思う。通用したところ? ないです(笑)。相手はタッチが早く、一球一球の精度が高い。こっちが攻めている場面でも、逆に追い込まれた。高校生とは比にならない。思った以上に差があった」と技術の違いに驚いていた。
勝った桃田は「自分が(憧れた)リー・チョンウェイ選手(マレーシア)やリン・ダン選手(中国)と試合をしたときは、感じることや学ぶことが多かった。自分もそういう影響を与えられたらという気持ちはあったけど、あまり余裕がなくて勝ちに徹してしまった」と苦笑い。それでも「相手のショットがぐんと伸びる。アウトになると思って見逃した球が入った。あんな球を打てれば自分も3冠が取れたのかな」と話し、次世代選手を称えた。