福島&廣田、激戦の全日本V2へ決意 五輪レース見据え「日本人対決で勝つこと大事」
東京五輪に向けた、バドミントンの日本代表争いが幕を開ける。各種目の成績上位者が来季の日本代表に選出される第72回全日本総合バドミントン選手権大会は、開幕を前日に控えた26日、試合会場となる駒沢体育館で記者会見が行われた。
全日本選手権前日会見、最注目は世界ランクトップ10が5組ひしめく女子ダブルス
東京五輪に向けた、バドミントンの日本代表争いが幕を開ける。各種目の成績上位者が来季の日本代表に選出される第72回全日本総合バドミントン選手権大会は、開幕を前日に控えた26日、試合会場となる駒沢体育館で記者会見が行われた。
最注目は、最新世界ランク(22日付)で10位以内に5組がひしめく女子ダブルス。前回大会で初優勝を飾った世界ランク1位の福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)は、連覇を狙う。福島は「レベルが高く、厳しい戦いになると思う。向かって来られると思うけど、向かい返す気持ちでやりたい」と抱負を語った。大会終盤は、日本代表勢の直接対決となる可能性が高く、廣田は「海外でも日本人対決は増えている。そこ(日本人対決)で勝つことも大事。全日本で日本一を取ることには意味がある。優勝を目指して頑張りたい」と五輪レースのライバル対決を視野に捉えた。
2020年東京五輪の出場選手は、同年4月30日付の世界ランクを基準に決まる。世界ランクは、1年間の成績を対象に獲得ポイントを争うもの。2019年5月からの国際大会が「五輪(出場権獲得)レース」と呼ばれる舞台となる。ポイントの高い大会に出場するには、日本バドミントン協会が派遣するA代表に入る必要がある。同協会は、全日本総合選手権で行われる5種目のうち4種目(男女のシングルス、ダブルス)の1位、2位と、大会後に発表する日本ランキングの4種目の1位選手を19年シーズンの日本代表に選出することを公表している(ただし、A、B代表の内訳は、代表選手選考後に決定)。大会後に発表される日本代表(男女各12人程度)に入ることは、五輪挑戦の絶対条件だ。
女子ダブルスは、福島、廣田のほかに2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が世界ランク2位、今夏の世界選手権を制した松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)が同3位。6位の田中志穂、米元小春組(北都銀行)、10位の櫻本絢子、高畑祐紀子(ヨネックス)と実力派が揃っており、注目される。