全仏へ見えた光― 錦織、死闘4強で掴んだ自信「こういう試合勝てたことは重要」
右手首痛から全仏前にジュネーブ緊急参戦…1年3か月ぶりの今季初タイトルなるか
今季、錦織は故障との戦いだった。
4月のバルセロナ・オープンを右手首の痛みで欠場。今月のマドリード・オープンでも再発し、準々決勝の同2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦を棄権した。その後、BNLイタリア国際では復調気配を感じさせながらも、3回戦のフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)戦で敗戦。全仏オープンにそのまま臨む予定だったが、急きょジュネーブ・オープンへの参戦を決めていた。
緊急出場したスイスの地で、充実したプレーを見せている。
「彼の方が多くのチャンスがあった。終盤に僕のサービスが少し良くなった。こういった試合で勝てたことは重要だ」
絶体絶命の劣勢を跳ね返したことを糧とし、準決勝では世界ランク33位のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)と対戦。2016年2月のメンフィス・オープン以来の今季初タイトルをかけて戦う。
一戦ごとに復調ぶりを示している錦織。全仏を前に光は差しつつあるようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer