尚弥戦前座で超好カード実現 武居VS比嘉だけで「有明は満員」、大橋会長「ドームでできる興行」
比嘉「気を引き締めて前に出たい」
一方、比嘉は黒いTシャツ姿でキャンプ地からリモート参加。「まず始めに挑戦を受けていただきありがとうございます」と頭を下げ、「やっぱりパンチのある選手なのですぐに終わったり、終わらせられたりする可能性がある。気を引き締めて前に出たい」と息巻き、武居を警戒した。
「教科書にないような変則的なパンチを打ってくる。そういうところは読めないというか、初めての経験。当日そこもうまく見て、いろいろやっていきたいと思います」
自身は18年4月に世界戦では日本人初の体重超過を犯し、2度防衛したWBC世界フライ級王座を剥奪された。資格停止処分を経て1敗したが、再起後4連勝で世界戦にたどり着いた。「戻って来られて嬉しいです。武居選手始め、大橋ジムはじめ関係者の方々に感謝しております」と恐縮しきりだった。
試合を組んだ武居陣営の大橋秀行会長は「こちらも望む試合。面白い。ボクシング人気を集めるにはこういう試合が必要」と強調。「やりたくないと思う試合が周りが求める試合です。自分がドキドキしないと。いかに自分がドキドキするかが大切です」とし、「武居対比嘉で有明は満員になる。全カード含めればドームでできるメンバーです。チケットも即完売でしょう」と説明した。好カードぞろいの興行となる。
【9月3日の対戦カード】
▽世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ
4団体統一王者・井上尚弥(大橋)
VS
WBO2位TJ・ドヘニー(アイルランド)
▽WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者・武居由樹(大橋)
VS
同級1位・比嘉大吾(志成)
▽WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦
WBA暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)
VS
同級7位・平岡アンディ(大橋)
▽東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
王者・佐々木尽(八王子中屋)
VS
同級10位カミル・バラ(オーストラリア)
▽日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者・下町俊貴(グリーンツダ)
VS
同級3位・津川龍也(ミツキボクシング)
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)