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古江彩佳、涙の海外メジャー初制覇! 日本勢4人目の快挙「ありえないくらい嬉しい」ラスト5Hで3打差逆転&最終18番で劇的決着

女子ゴルフの海外メジャー今季第4戦・エビアン選手権は14日、フランス・エビアンリゾートGC(6527ヤード、パー71)で最終ラウンド(R)が行われ、1打差の2位タイで出た古江彩佳(富士通)が1イーグル、5バーディー、2ボギーで回り、通算19アンダーで逆転優勝。樋口久子、渋野日向子、笹生優花に次ぐ日本勢4人目の海外メジャー制覇の快挙を達成した。

海外メジャー制覇の快挙を達成し、笑顔を見せる古江彩佳【写真:Getty Images】
海外メジャー制覇の快挙を達成し、笑顔を見せる古江彩佳【写真:Getty Images】

エビアン選手権

 女子ゴルフの海外メジャー今季第4戦・エビアン選手権は14日、フランス・エビアンリゾートGC(6527ヤード、パー71)で最終ラウンド(R)が行われ、1打差の2位タイで出た古江彩佳(富士通)が1イーグル、5バーディー、2ボギーで回り、通算19アンダーで逆転優勝。樋口久子、渋野日向子、笹生優花に次ぐ日本勢4人目の海外メジャー制覇の快挙を達成した。

 首位のステファニー・キリアコウ(豪州)と1打差で追う古江とローレン・コフリン(米国)による最終組。古江は2、3番で連続バーディーを奪い、首位に並んだものの、4番パー4でボギーを叩くと、以降は我慢のゴルフで、スコアを伸ばして並んだキリアコウとコフリンを2打差で追う展開に。それでも、前半ラストの9番パー5でバーディー。コフリンが単独首位、1打差でキリアコウ、さらに1打差で古江が続き、運命のサンデーバックナインに突入した。

 古江は12番パー4で3メートルのパーパットを逃し、首位コフリンと3打差に離される。ただ、14番パー3、15番パー5でロングパットを連続で沈めて首位と1打差に迫ると、16番パー3も3連続バーディー。ここで首位が入れ替わり、キリアコウが浮上し、古江は変わらず1打差で肉薄した。17番パー4で第2打のアプローチをキリアコウがミスショットしてボギー。古江はパーとし、5位タイから猛追したパティ・タバタナキット(タイ)を含め首位に3人で並んだ。

 ツアー優勝経験のない同組のライバルが苦しみ始める中、古江は最終18番パー5で果敢に2オンに挑戦し、ギリギリで池越えさせてグリーンオン。イーグルパットを成功させ、終盤で驚異の底力を発揮した古江が最後に逆転Vを飾った。ウイニングパットを沈めた直後には涙。山下美夢有、勝みなみら他の日本人選手にドリンクをかけられ、祝福された。

 優勝インタビューに立った古江は「本当に15番まで我慢のゴルフだった。自分を信じてゴルフをやれたのが、最後バーディーを獲れて上げてきた。(18番の2オンは)グリーンに乗せるのもファーストカットだったので怪しいかなと思ったけど、まずは乗せることを意識して。迷ったけど、奥のクラブを選んだ。しっかりイーグルパットを打てて良かった。(日本人4人目の海外メジャーVは)あり得ないくらい嬉しいです」と笑顔で語った。

 さらに「今まで緊張したことないくらいだけど、最後にかけて緊張してきた。しっかりと良いプレーができて、メジャーチャンプになれてうれしい。(最後のパットは)プレーオフに持ち込みたくなくて、しっかり打ったのが入って良かったなと思います」と感無量の胸中を明かした。

■古江彩佳(ふるえ・あやか)

 2000年5月27日生まれ、兵庫・神戸市生まれの24歳。3歳からゴルフを始め、2019年に国内ツアー・富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を達成。プロ転向後も国内ツアー通算7勝を積み上げた。米ツアーでは22年スコティッシュオープンで初優勝を果たした。西村優菜、吉田優利ら逸材揃う2000年度生まれの“プラチナ世代”の一人。153センチ、54キロ。

(THE ANSWER編集部)

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