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女子100m障害は福部真子が優勝&パリ五輪内定! 12秒86、寺田明日香&田中佑美との接戦勝ち切る【陸上日本選手権】

今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子100メートル障害決勝では、日本記録12秒73を持つ28歳・福部真子(日本建設工業)が12秒86で優勝した。最大3枠の五輪代表へ熾烈な争いが繰り広げられた。

女子100メートル障害で優勝し、パリ五輪に内定した福部真子(右)【写真:奥井隆史】
女子100メートル障害で優勝し、パリ五輪に内定した福部真子(右)【写真:奥井隆史】

陸上日本選手権

 今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子100メートル障害決勝では、日本記録12秒73を持つ28歳・福部真子(日本建設工業)が12秒86で優勝した。最大3枠の五輪代表へ熾烈な争いが繰り広げられた。

 決勝は福部のほか、昨年ブダペスト世界陸上代表の25歳・田中佑美、昨年女王で34歳の元日本記録保持者・寺田明日香らが出場。ピストル音とともに各選手が勢いよく飛び出した。福部が序盤から前に出ると、田中、寺田との競り合いを制して優勝。2位が田中で12秒89、3位が寺田で12秒91だった。ゴール後は3人で肩を組み、労い合った。

 福部はレース後に「誰よりも早くパリ五輪の準備をしてきたつもり。きっち切符を掴めてよかった」と安堵。「私らしいというか、山あり谷ありな競技人生だった。去年の経験があって今があるなと心から言えるので、1年間支えてくださった周りの方に感謝したい」とも語った。

 福部は高校時代にインターハイを3連覇。「天才」という肩書きに苦しんだが、2022年日本選手権で涙の初優勝を飾った。同7月のオレゴン世界陸上でも準決勝進出。昨年の日本選手権決勝は場内速報で自身が1位と伝えられた。一度は喜んだが、場内表示の誤りで実際は4位。ブダペスト世界陸上を逃し、レース直後から涙した。

 悔しさを忘れず肉体改造に励み、体脂肪率は10%から7%に減少。日本記録を出した2022年の8%よりもバキバキに仕上げてきた。今大会前のワールドランキングでは五輪出場圏外だったが、29日の準決勝で自身の日本記録まで0秒02に迫る全体トップの12秒75(追い風0.8メートル)をマーク。参加標準記録12秒77を突破し、初の五輪へ即時内定には優勝が条件だった。

 パリ五輪へ向けて「12秒7~8だと話にならなそうなレベルになっている。もう一段階、二段階、しっかりギアを上げられるように、1か月しっかり準備したい」と話した。

(THE ANSWER編集部)


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