田中希実、16歳久保凛を称賛「心地がいい選手」 背中を追った800mで見抜いた非凡な才能【陸上日本選手権】
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子5000メートル決勝では、3年連続4度目の優勝を狙った24歳の田中希実(New Balance)が15分23秒72で優勝。28日に5連覇した1500メートルに続き、史上初の3年連続2冠を達成した。2時間15分前には800メートル予選も通過。先着を許した初出場の16歳・久保凛(東大阪大敬愛高2年)について「心地がいい選手」と存在を歓迎した。
陸上日本選手権
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子5000メートル決勝では、3年連続4度目の優勝を狙った24歳の田中希実(New Balance)が15分23秒72で優勝。28日に5連覇した1500メートルに続き、史上初の3年連続2冠を達成した。2時間15分前には800メートル予選も通過。先着を許した初出場の16歳・久保凛(東大阪大敬愛高2年)について「心地がいい選手」と存在を歓迎した。
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田中は5000メートルでも強さを発揮した。序盤からスローペースの集団を背負いながら探り合いの展開。「(終盤に)誰が勝ってもおかしくない状況だと怖い」と早めに仕掛けた。中盤以降は独走。最後は自分との闘いとなり、1位で駆け抜けた。スローペースに「イラっとするより、恐怖があった。(終盤勝負だと)ラストに負ける可能性がある。確実に勝つためにペースを上げた。勝つことにこだわった」と振り返った。
田中はこの日、専門種目ではない800メートル予選3組にも登場。16歳・久保凛にこそ先着を許したが、2分4秒36の組3着で30日の決勝に駒を進め、2時間15分後の5000メートルにも出場する鉄人ぶりを見せた。30日も戦うことになる久保について称賛を込めて語った。
「注目度が増したら、普通は段々と周りの目を意識してしまったり、一緒に走る選手を意識してしまったりするとは思うのですが、彼女は自分のしたい走りに集中している様子が窺えるので、そこは自分も一緒に走っていて心地がいい選手だなと思います」。実際にレースをして感じた非凡な才能を見抜いた。
田中は今年5月の世界最高峰ダイヤモンドリーグ(DL)・ユージーン大会5000メートルで14分47秒69をマーク。参加標準14分52秒00を突破し、昨夏のブダペスト世界陸上で8位入賞しているため、五輪代表に内定した。28日には1500メートルも5連覇&参加標準記録突破で内定。昨年は両種目では史上初の2年連続2冠を達成し、自身の記録を塗り替える偉業が期待されていた。
(THE ANSWER編集部)