週末の女子ゴルフ沸かせるアマチュア19歳 まさかの不合格→浪人アルバイト生活中に突然の“覚醒”
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス第3日が29日、神奈川・戸塚CC西Cで開催された。前日28日に降雨で中止になった第2ラウンド(R)を実施(大会は54ホールの短縮競技)。8位で出たアマチュアで19歳の荒木優奈は5バーディー、1ボギーの68で回って通算7アンダーとし、首位に2打差の4位に浮上。昨年の最終プロテストは不合格。勝てばプロテスト免除で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員になれるが、無欲で大ギャラリーを前にしたプレーを楽しむことを誓った。
資生堂レディス第2ラウンド
女子ゴルフの国内ツアー・資生堂レディス第3日が29日、神奈川・戸塚CC西Cで開催された。前日28日に降雨で中止になった第2ラウンド(R)を実施(大会は54ホールの短縮競技)。8位で出たアマチュアで19歳の荒木優奈は5バーディー、1ボギーの68で回って通算7アンダーとし、首位に2打差の4位に浮上。昨年の最終プロテストは不合格。勝てばプロテスト免除で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員になれるが、無欲で大ギャラリーを前にしたプレーを楽しむことを誓った。
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最終18番パー4。荒木はピン上1.5メートルのバーディーパットを入れ、肩をすくめた。「ナイス~」。耳に届いた声援を受けての照れ隠しだ。
「私のプレーで歓声が上がって盛り上がるなんて、面白いですし、何か新鮮です」
荒木は不動裕理、古閑美保、有村智恵、上田桃子ら多くの名プレーヤーを輩出した熊本県の出身。4歳からゴルフを始め、高校時代は2022年の日本ジュニア(15~17歳の部)で優勝。馬場咲希らとともにナショナルチームの一員として活躍した。だが、最終プロテストはまさかの不合格。しかも、最終Rに進めない「第3Rカット」だった。
そして、浪人生活に入り、現在は9月のプロテスト2次予選に向けて準備中。今季はプロの試合がこれで4戦目となり、アマチュア大会も含めて試合の合間は、地元のゴルフ場でキャディーのアルバイトをして過ごしている。そんな日々の中、2週前の日本女子アマチュア選手権出場を契機に飛距離が一気に伸びたという。
「屋根のない練習場で思い切り振って打ってから、急に飛距離が伸びました。ドライバーだと10ヤードぐらい。セカンドで持つクラブも変わってきました。ジムに行き始めて体幹を鍛えている影響もあるかと」
その上で、アイアンショット、パットもかみ合っての4位浮上。最終日は最終組前の組で、人気プロの安田祐香、金澤志奈とのペアリングになった。
「プロの試合でこんな上位にいるのは初めてなので、楽しみたいです」
逆転優勝なら、過去に宮里藍、畑岡奈紗、古江彩佳らが経験したアマチュアでのツアー優勝となり、プロテスト免除でJLPGA会員にもなれるが、そこは敢えて口にせず、「楽しみたい」と繰り返した。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)