村田諒太の疑惑判定 敵陣営は「勝利は明確」と強弁「ムラタはダウンしなかっただけ」
「フランス人はより積極的だった」…地元紙は明らかに自国寄りの報道展開
「ムラタもパンチを受けていた。ただ、ダウンしなかっただけだ。とても僅差の試合だったが、アッサンの勝利は明確だ。なぜなら、彼は12ラウンドのうち、7回取ったからだ」
アカリース氏は手数で上回り、7ラウンドでポイントで勝ったと強弁している。
記事では「ムラタは印象に残るパワーを発揮したが、フランス人はより積極的だった」と記しており、各国メディアの報じる「疑惑の判定路線」とは異なり、レキップ紙は明確に自国王者寄りの報道を展開していた。
村田自身は試合後に「勝ってた負けてたはジャッジの仕事なんで、受け入れるしかありません」「それがアスリートの役目かと思っています」などと自身のFacebookでつづり、一夜明けた21日はエンダムと2ショット写真も掲載。「大切なことは、2人がベストを尽くしたこと、日本に来てくれて感謝していると伝えました」と感謝を述べた。
フランスとしては正当性を主張しているエンダムの勝利だが、本人にとっては両者がリング上で死力を尽くして戦い合ったことが最も重要だったようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer