[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

女子バスケ日本の「ヒリヒリ」五輪選考が佳境 怪我でも出場直訴、指揮官「みんな人生懸けてる」

女子バスケットボールの世界ランク9位・日本代表は21日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同3位オーストラリア代表に95-87で2連勝した。96-85で勝利した20日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。12人の本番メンバー入りへ、16人の候補選手は決死の想いでコートに立った。チームプレーで勝利を掴んだ裏には覚悟を持ってプレーする選手たちがいた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

オーストラリア代表と対戦した女子バスケ日本代表の馬瓜エブリン【写真:Getty Images】
オーストラリア代表と対戦した女子バスケ日本代表の馬瓜エブリン【写真:Getty Images】

三井不動産カップ2024

 女子バスケットボールの世界ランク9位・日本代表は21日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同3位オーストラリア代表に95-87で2連勝した。96-85で勝利した20日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。12人の本番メンバー入りへ、16人の候補選手は決死の想いでコートに立った。チームプレーで勝利を掴んだ裏には覚悟を持ってプレーする選手たちがいた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

【PR】アベマで日本史上初UEFA EURO 2024全51試合無料生中継! 速報ダイジェストや見逃しフルマッチも無料!

 五輪への熱意が会場に充満していた。高さで勝る豪州に対し、日本はスピードを生かしながらパスを展開。守備では連係して相手の攻撃を止めた。MVPの主将・林咲希は「みんなで頑張った結果」と胸を張る。パリ五輪のメンバー選考に関わる連戦。「選考でヒリヒリすることもある」。馬瓜エブリンがチームを代表して話す通り、16人全員が強みをコートで表現した。

 それぞれが個をアピールしながら大事にしたのがチームの勝利。その一人が23歳の野口さくらだ。初戦は唯一の出場なし。19日の練習中の怪我で万全ではなかった。「出たい」。トレーナーを通じ、恩塚亨監督に直訴。第1クォーター終盤にコートへ。「自分の強みを、いま出せる最大限発揮しよう」。体を張り、7分33秒の出場で6得点、3リバウンド。決死の覚悟で役割を全うした。

 指揮官は野口のプレーに「正直、胸が熱くなった」と揺さぶられた。「一人ひとりの想いが溢れる試合だった。みんな人生を、全てを懸けてここに来ている。そこは尊重したい」。五輪メンバーは12人のみ。「誠心誠意向き合って、勝利から逆算して考えたい」。胃を痛める決断は目前に迫っている。

 全員が強い想いを持つからこその緊張感。銀メダルだった東京五輪を超えるため、「ヒリヒリ」と表現したエブリンは「誰がパリに行っても強みを出して、目標の金メダルを勝ち取れるように頑張ります」と5793人の観客の前で宣言した。チームメートと高め合った先に、悲願の世界一が待っている。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)





W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集